読んでよかった本、自分のたいせつな人に薦める本を選ぶとしたら?
私は『星の王子さま』(テグジュペリ)や『蠅の王』(ゴールディング)や『風の又三郎』(賢治)をとても好きなのですが、それは自分が気に入っているというだけで。他の人が読んで気に入ってくれなかったらと思うと怖いし。
だから小此木啓吾先生の『自己愛人間』を強く強く推します。小説ではないのですけれど。
死ぬ前に出会ってよかった、読んでおいてよかったと思う一冊です。
「これほど他人に見抜かれて生きているなんて思わなかった!」
と、恐怖して、戒めて、それでもなお、生きるしかないのでせいぜい、見抜かれても「えへへ、いい方向に自己愛を活用してみました」と言える自分でありたいと思っています。
小説を一本でも書いた人は、みんな誇っていいと思います。そのエンジンに自己愛があるのに決まっています。生かすかどうかだけ、違うんですよね。
【画像】は芝桜ウイン。成長魔法で十六歳相当です。
『ポンロボ』の舞台である近世界バニア・アースでは、十六歳くらいで旅人をしていてもおかしくない設定です。こんな感じに野牛に乗っているウインなんだと思います。
