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読書メモ⑤ & マジ近況

 突然ですが。私は疲れてます。六月ってなんでか行事が多い……おばさん体力ないのに大変です。体が疲れてるときって思考力も低下します。こういうときに無理に頭を使ってもろくなことにはならないので。ドラゴンブックコンテストへの挑戦は潔く諦め、リラックスタイムを設けつつLotusの更新に集中することにします。……なんて言ってて突然新作あげやがったら、今度こそ蹴り飛ばしてくれて構いません、ええ。


 ということで、久々の読書メモもゆったり行きましょう……と思ってたのですが。そうもいかなくなってしまいました。それくらいに感動です。
 今回は児童文学からです。

『こんにちはアグネス先生 アラスカの小さな学校で』
  著者 カークパトリック・ヒル/訳者 宮木陽子

 ……控えめにいって、素晴らしいです! 温かい感動で涙が出ます。号泣です。人生に必要な普遍的な教えみたいなことが、さらっといっぱい描かれてるのですよ。七つの賞を受賞されてるそうで、納得です。

 舞台は1948年のアラスカ。生徒が十二人の小さな学校にやってくる先生はみんな長続きしない。何人も何人も先生が代わった中で、今度のアグネス先生はなんだか違う。

 物語の中で事件らしい事件は起こりません。アラスカの小さな村の様子やその村で暮らすアサバスカ族の人々の暮らし、学校での授業の様子や先生とのやりとりが、主人公フレッド(女の子です)の一人称で語られます。
 このフレッドの語りが素晴らしい! 端的でリズムよく、そしてとにかく味がある。味があるのです。

 フレッドの姉のボッコは耳がきこえない。専門の学校があることは知っていても、そもそも学校が嫌いな母親はボッコを学校に行かせなかった。それを知ったアグネス先生はボッコも学校に通えるようにするんですね。で、そのことでお母さんとおじいちゃんがケンカになって、そのケンカの後でおじいちゃんがフレッドに言うんです。以下抜粋。

「なあ、フレッド、おまえも知っとるとおり、おまえの母さんはさんざん苦労してきた。耳のきこえん赤ん坊をもつのはつらいことだ。それにおまえの父さんは病気になって遠くの病院に行き、死んでしまったからな。こんなに運が悪いと、まあ、そうそう人にやさしくもしておれんのだ。そこんところをわかってあげなくちゃな」
 おじいちゃんたら、母さんをどなったのがあたしみたいないい方をした。ほんとうは自分なのに。(p69より)

 こんなふうな味のあるエピソードでいっぱいなんです。

 学校は子どものためだけにあるのではない、人は生涯、勉強を続けなくてはいけない、とアグネス先生はいった。(中略)勉強というのは、学校に行ってるあいだに、急いでなんでもかんでも学ばなくてはいけないというものではないんだ。ゆったりした気持ちで時間をかけてもいい。勉強は楽しむものなんだ。(p81より)

 日本の教育現場こそこういう考えになってくれればいいのにって思います。うちの息子は週に一回、授業を抜けて情緒級に行ってます。そうでなくても授業をしっかり受けないで(昨日なんか漢字テストを名前も書かずに白紙のまま持って帰って来た。彼はその時間どうしても算数の復習をしたかったそうです……)その分のプリントや書き込みを家でやるようにしています。学校の先生は学習の遅れというのをとても気にされるのです。 それが病院の専門医に言わせると、そんなことはいいんだよってなるので、親としては板挟みで苦労するところです。……はい。愚痴です、すみません。

 話逸れました、すみません。アサバスカ族の生活も興味深くて良いのです。各シーズンになると家族ごとに狩猟キャンプに向かいます。子どもたちもお手伝いがあるからその間学校に行けなくなるのだけど、子どもたちは働くことにも学ぶことにもとても真摯で、そして明るい。
 もうほんと胸がじんわりして涙が出ます。これはまた何度でも読んでしまう一冊だと思います。

 今回は以上です。

18件のコメント

  •  またまた良い物語のご紹介ありがとうございます。

     『果てしない物語』の作者様の『モモ』と言う作品があるのですが、その作品を読んだ時も思ったのですが、今だからこそ読んで欲しいと思う物語って、問答無用でガツンと心に来ますよね。
     そして同時に『児童文学?!』これって『児童文学なの?!』と思ってしまう……。
     どうしても児童向けと言うよりは大人向けに思えてしょうがないのです。大人版の絵本を長いストーリーにしましたよ? みたいな。

     学校で勉強は大切ですけれど、勉強だけ出来ればそれでいいと言うものではなく、世の中は勉強以外に必要なことが沢山あると思う今。学校と専門医さんとの間で板挟みは精神的にも時に追い詰められてしまうこともあるかもしれませんが、結局学校や学校の先生と言うのは、『勉強をひたすら頑張って来た人たち』故に、精神的に少しばかり個性的な子供たちを受け持つことを初めから想定していない人たちばかりが集まった場所ではなかなか理解も得にくいかもしれないと言う問題があるかもしれません。
     が、一人だけに集中して他の子たちを後回しにするわけにも行かない先生たちの事情もある今。なかなか先生たちも心に余裕を持ってゆっくり接することも出来ないのかもしれませんね。
    (世の中には、モンスターペアレントなる自己中な人たちも増えているようですから)

     なんだか迷走気味なコメントになって申し訳ないのですが、だからこそ、今回紹介された物語が心に染みたのではないのかと。そして、物凄く興味がわきました。
     色々と行事をこなし、子育てをこなし、執筆をこなしお忙しいと思いますが、どうぞゆっくりと書き進めていただけたらと思います。
     すみません。無駄に長々と書いてしまいました。
  • 初めまして。おばさんという言葉にひきつけられました。私もおばさんです。

    暑いですね、体力奪われます。更年期。今、子供達に夜の絵本を適当に読んでますが、あまり知らないので、いいのを読んであげたいなあ~と立ち寄らせてもらいました。
  • 橘月さま

    『モモ』も、あの美しい装丁と相まって忘れない一冊ですね。
     大人が読んで素晴らしいから子どもにも読ませたいっていうのはありますね。だから推薦図書なんてあるのであって(笑)

     でも思い出してみると、ワタシ推薦図書はまったく読まなかった気が。『生きるんだポンちゃん』はそうだったかな? それくらいで、推薦図書ってキライでした。押しつけがましい感じがして、好きなもの読ませろよって。子どものころからひねくれてたのだなあ(遠い目)

     今の子どもたちが与えられてる読書カードって、推薦図書を読んだら記録するって感じなのです。そうやって課題にしないと読書しないってことでしょうけど。うちの息子は自由なので課題図書は読もうとしません……親子だ。

     いつも励ましのお言葉をありがとうございます。学校の先生ってまったくおっしゃるとおりなのだと思います。
     15人に一人が発達障害の可能性があると言われる時代で理解が浸透して来てるとはいえ、やはり問題のないお子さんの親御さんたちからは冷たい言葉を聞いたりします。どこの親も自分の子どもを尊重してもらいたいのですよね、それも仕方ないです。私の声の届く範囲であれば「うちの子はこうなので」と説明してるのですけど、そういう発言力を強くしたくてPTA活動を頑張ってるっていうのもあります。
     何より息子が嫌な思いをすることがなければって思ってます。なかなか周りも悪ガキだらけなのですよ~。今どきのキッズギャングはすごいです。

     ワタシMっ気はないので(爆)無理せずのんびりやりますよ~。わざわざありがとうございます。


    糸杉賛さま

     はじめまして。コメントありがとうございます。暑いと疲れますね。今日も買い物に出たらそれだけでぐったりでした(弱ッ)

     私はいつも図書館で適当に絵本を選んでますが、それに子どもが興味を持ってくれるとは限らないのですよね~。
     家に以前からある斎藤孝編の「寿限無」は大好きです。息子は「まんじゅう怖い」が好きだったりします。
     子どもが何に興味を持つかはわからないですよね~。ああ、最近の流行りは「おしり探偵シリーズ」ってやつです。私は読んだことありません!
  •  ふぁっΣ(゚Д゚) 高橋大輔復帰!?

     やばい、やばい。それはすごい!
     こんなとこですみません。フィギュア好きな私にとって真央ちゃんと大ちゃんは特別ですから!

     う、嬉しいですけどどうしよう!? やっと距離を置けたと思ってたのに、またフィギュアのニュースを追う日々でますます時間がなくなる~~(>_<)
  •  そうですよ! そうなんですよ!
     高橋さん復活なんですよ!
     それ知ってテンションめっちゃ上がりました!
     ついでに浅田選手も復活しないかな~と思ってしまう自分もいますが、
    高橋選手が復活すると、フィギュアの男子枠の争奪戦が始まるのか? と、ある意味気が気でなかったりしますが、見たいですよね~。
     表彰台日本で占拠する姿見てみたいです♪
  •  大ちゃんすごいよねえ。まさかの四年越しの復帰。年齢も年齢だし、相当の覚悟がなくちゃ出来ないです。漢だ!

     まずは全日本を目指すとしか発言しなかったけど、頑張って表彰台に乗って世界選手権へっていうのが最終目標なのだろうなあ。ソチ五輪後のワールドに出れなかったことが、ずーっと悔いになってたのだろうなー。あれだけの功績を残した人でも、やり切ったって満足がなければ戻ってきてしまう。なんでもそうなのでしょうね。やりきらなければ悔いが残る。

     何にしろハードなスポーツだから体が心配~。既に四回転を飛んでる映像もっ。大丈夫かな~。と思いつつ新プロ早く見た―い! とかも(^-^; SPはウィルソン振り付けらしく(振り付け界の大御所)曲名とか早く知りたーい。
     ハラハラドキドキしつつ見守りたいと思います!
  •  スポーツはケガが心配ですよね。

     なんか、怪我だけはしないでくれ……なんて思っちゃう後ろ向きな僕。高橋選手も怪我さえなければって感じでしたし。それだけに、悔いがあったんでしょうね。

     暑いせいか、みなさんお疲れモードですね。まあ、僕もそうですけど。なんかカクヨムが最近静かです。でも、それが当たり前かも。ガツガツやってたら行き詰まっちゃいます。僕もいい年なので、細く長く付き合いたいと思います。

     杉山愛選手の時も思いましたけど、これからは生涯スポーツ、生涯創作活動かも……。
  •  スポーツに故障は付き物ですね。故障とどう付き合っていくのかが大事なんて解説者の誰かが言ってるのを聞いて過酷な世界だって思いました。
     大ちゃんも、じん帯の怪我をしてそのリハビリの結果、可動域が広がったなんて発言をしてて、なんて前向きなんだろうって感心しました。
     ポジティブシンキングって大事ですよねー。楽観的と馬鹿にされようがポジティブに物事を捕らえられるからその人は幸せなのですよね。


     電撃のコンテスト始まったからか、また一個だけ❤つけてく人がちらほらと―。また笑えるのが、カクヨムコンのときに第一話に❤つけてった人が今度は第二話に付けてくのですよ。連載中で私の小説リストのいちばん上に来てるのロータスなので。でなかったらあれ、いきなり読む人いないのですよ。
     ヨムヨムしてると、行く先々に同じ名前があるのですよ。ご苦労だなあ、そんな時間あったら、推敲でもすれば良いのにって思いますね。

     電撃のコンテストに参加表明する人たちが「新文芸コンテスト」って連呼するのも違和感です。「新文芸」ってコトバが独り歩きを始めてるような……。おもしろい効果が出れば良いのですけど。

     あとカクヨムに新規参戦してくる人が多いような……。いきなり近況で挨拶とかってみなさん手慣れてらっしゃる。私が近況使い始めたのなんて数か月たってからですもん。
     あと、自主企画の書評を作品として公開する人が増えたし、投稿サイト比較っていうの目に付きませんかー。みっつくらい覗いてみたけど始めて間もない人ばかり。こういうのって使い込んでる人がわざわざ書いたりするもんじゃないんだろなーとか思ってみたり。

     そんな感じで、私が眺めた範囲だけでも、そのどれにも嘴つっこんで活発に動いてる人がちらほらと目に付きます。長くは続かないでしょうけど。

     生涯創作いいですね。せめて今、頭の中にある物語を全て出し切りたいです。なんかラノベっぽいお話、思いついちゃって、電撃参戦するか!?とも思ったけど、また荒れたら嫌ですし。どうしようかなーと様子見です。他に良いコンテスト始まるかもですし。
  •  みんな営業活動、頑張ってますよね。
     確かに、一瞬で埋もれちゃうとそれで終わり。それからずっと置いてても、次に目にとまるまでには何ヵ月もかかりますからね。

     僕もあんまり営業しないので、それはわかります。
     作品を読んでコメントを残したら、こっちの作品も見てくれるかな。自主企画に参加したら、自分の作品にも興味をもってもらえるかな。それくらいは僕も思いますけど、フォローとか❤とか☆とか貼りまくるのはどうかと思いますね。
     
     それが単に自分の作品に目をとめてほしいというなら、わかるんですよ。カクヨムに投稿している目的は、読んで欲しいってことに尽きるんだから。それは誰でも思うことです。
     でも、それでコンテスト上位に食い込もうとか、自分の作品の序列を誇るとかの色気が見えちゃうと嫌だな。なんか実体のないバブルを見せられている気がして、げんなりします。
     
     新文芸コンテスト、運営は説明しませんね。
     とにかく新しければいいってことなんでしょうけど。具体的には何が新しいんでしょう。今までの小説にはなかった、記号を混ぜたような前衛的な文章? 起承転結にこだわらない、エンドレスストーリー? ただ新しいといっても、何も見えませんね。珍しいは一発勝負です。新たな定番を出せって、口で言ってどうにかなるの?
     企画会議とかで『新たな定番となる小説を……』とか意見が出たけど、具体案がなかったから丸投げって感じでしょうか。

     カクヨムの新規参入者、増えたと想います。
     応援や☆に、明らかな読み専を見かけるようになりました。これはいい変化でしょうね。

     ともかく、色々と悩みとか思うことがありつつ書いているので、アドバイスとかいただけたら嬉しいです。一応、今後の予定ですが、来週くらいから三界の魔術師の第2章を推敲しつつアップするので、放課後パーティーは少しお休みです。
     放課後パーティーはちょっと深刻な話になっちゃったけど、必ずハッピーエンドになると思うので、お付き合いをお願いします。
  •  確かに~。星の数の多い物から入って、少ないものまで(ワタシのも含め)読んで下さってる方がいらっしゃいます。まんべんなく読んで下さる人が増えると嬉しいです。

     放課後パーティ、ぶち込んできましたね~。思ったよりハードでドキドキです(>_<) 余計な事言わずに追ってきます。こういう展開は結末を見るまで分かりませんからね!

     三界の魔術師はまた最初から読ませていただこうと思ってます。面白いだろうと分かってる作品は、追いついちゃうと先が気になって仕方ないので一気読みしたいです。
  • 奈月さま

    え、そうなの?

    うわ、ホントだ。^_^

    わーい、ありがとうー。

    正直、私も対象年齢がどうかなーと思ってたんですよ。でも、とりあえずぶっ込んじゃえ、と。

    そっか、選評メール貰えるのか。また詳細お知らせします。どうもでした〜。
  • 奈月さま

    そうだったのです~。もうちょっと待っててくださいね~。

    キャラクター小説大賞、文芸色なのかなぁ。『女は~』は十分文芸色ありますよ。ざっと通化作品のタイトルだけ見た限りでは、なんとなくですけど、日常あやかし系が強そうな気がします。ということは少なくともラノベではないですね。でもやっぱり、完全なリアル系は難しい気がします。私たちはどこで戦えばいいのでしょう?

    メゾン文庫はっきりとライト文芸を打ち出していますね。一迅社はレーベルの違いがはっきりとしていて分かりやすいです。

    スターツ出版文庫、エブリスタでももうすぐ募集が始まりますけど、そうか、ベリーズカフェでもやってますね。ベリーズカフェに出してみようかな。

    スターツ出版文庫は私、ライト文芸だと思ってました。たぶんですけど、今のラノベって、私たちが昔からライトノベルって呼んでいたものよりも、完全にアニメっぽい? んー、うまく言えない、とにかくカテゴリーがちょっと変化、というか細分化しちゃってますよね。このあたり、各社のレーベルと特徴とか誰かまとめてくれないかなー。

    とにかく、ラノベは全く意識しなくていいので、ライト文芸・キャラ文芸と銘打っているところが、どこまで一般文芸寄りのものを受け入れてくれるか、かなーと。

    そういう意味では、私はカドカワのキャラクター小説大賞は文芸色じゃなくて逆に一般的にわかりやすいほんわかエンタメ要素なのかなーと思いました。わかんないですけど。

    ま、数撃つしかないですね。バンバン撃っちゃいましょー!
  •  ありがとうございます~。
     私も的はライト文芸だと思ってはいるけど、各レーベルの謳い文句だけじゃ図り切れない何かが大きいよねえ。中身はライトノベルと同じでも大人向けならライト文芸って銘打ってないか?と思えなくもないし(はっ、世楽さん言うところのラノベじゃないから恥ずかしくないもん、だ! 書店ではラノベとライト文芸のコーナーと隣り合わせで違いが分からなかったしなー)
     そんでもって結局は流行りに左右されてるような……。日常にもファンタジー要素がないとダメなのかあ。なるほど、ハーレムとか溺愛とかあれ、ファンタジーだもんなあ。ふふふ……

     ラノベはアニメの文字化だとしたら女性向けはまんま少女漫画を文字化しただけなんだろうなー。それが悪いとは言わないけど……。

     そうそう。ビーズログ文庫はライトノベルだよね。ビーズログ小説大賞の一次通過が発表されたってキャッチして覗いてみたのよ。なんか……カクヨムから応募の人たち半数以上が通過してる感じが……そんなに応募数少ないのかな?(^-^; 数の確認はできなかったのだけど。
     そんな中でも、私が読んだことのある作者さんで、文章も上手いし話もきれいにまとめるし実力はあるんだろうなー(つまり何か物足りなかった)と認識してた人が落ちてたり。会話のノリとキャラの勢いと場面場面の切なさの演出はすごいけど、根本的に設定とストーリーの説明がなんとなくでしかない! と思った作品が通ってたりして。
     わかんないね~。もう。求められてるのは乙女ゲームと少女漫画の世界なのかなあ?

     アニメのラインナップといい、あやかしもの多いね。また流行りが来てる? カドカワのキャラクター小説大賞ははっきりとメディア化狙いだよねえ。だったらエブリスタみたいに最初からコラボすれば分かりやすいのにそこは角川文庫の矜持なのか。
     第5回からは「連作短編」の縛りが消えたのだよー。代わりに他のサイトで公開した作品は発表済とみなします、だって! ハードルを下げた代わりにカクヨムオンリーな未発表作品を持って来いってことだねえ。うーむ……

     スターツ文庫のはエブリスタとベリーズカフェで要項が少し異なるのです。ベリーズカフェの発表の後でもエブリスタの方の締め切りに間に合うから、選考がずれこまなければ梯子するのも可能だけど。どうすっかなー。それぞれに的を絞った新作あげられればいいけど。
     ワタシ今思いついてるのが男主人公のネタばっかなのだよねえ。どういうわけか(^-^; マンガボックス原作賞も「お♡」と思ったけど、ヒロイン推奨なのだよねえ。オトコ目線ならネタあるのになあ……。うまくはいかないよねえ。

     まあ、色々やってみよう。それで実力にもなるしね!

     長々とごめんなさい。ではではー。
  •  これだけレーベルが乱立してくると、単純に良いものが選ばれるってわけじゃあなさそうですね。なんかサッカーのフォーメーションみたいで、監督の戦略から外れると、どんなに実力があってもダメみたいな……。

     特にカドカワみたいに自分でいくつもレーベル持ってると、他の守備範囲を侵せないみたいな。だから戦略は必要だと思います。

     つまりそこがネット時代の出版社の進化(皮肉です)なんですね。
     細分化することによってニーズを徹底的に掘り起こし、そこの鉱脈が尽きたら廃坑にする。採算のとれるうちはひたすらに掘る。ひとつに特化しているから、鉱山技術者(編集者)の養成も簡単だ。リスクも少ない。

     こんなやり方をしていると、廃坑が無数に生まれていくだけなんですけどね。焼き畑農業みたいで何も残らない。今まさにファンタジーが食い尽くされていっているような気がします。
     ファンタジーが好きだったはずの僕も、最近、なんかうんざりしてきちゃってますから……。


     話は変わりますが、変化するキャラの話。奈月さんは得意だと思ってますけどね。池崎くん、みどちゃんの変化こそがあの小説の最大の魅力だと思います。
     泣かせる話は、難しいです。笑わせるぞ笑わせるぞと言われると笑えないように。泣かせるぞ泣かせるぞと言われると泣けませんからね。

     お題を与えられるのは嫌いじゃないですが、お題に振り回されないようにはしようと思っています。
     
  •  ありがとうございます(>_<)
     あれは、あれだけの文字数とエピソードを積み重ねたからであって、さくさくとできるわけじゃないです。難しいです。

     湯煙さんという方が、昨今のラノベは積み上げる課程がショートしてるっておっしゃってました。(湯煙さんの「皇龍のストラテージ」RPGな感じの古き良き戦記物の香りでわくわくしますよ。時代に逆行したこういう挑戦は応援したくなります)
     まったくそのとおりだなーと思います。じっくり書き上げてじっくり読むって姿勢が薄いです。ファストファッション化しちゃってる。

    「単純に良いものが選ばれるってわけじゃあなさそう」まさにこれですね。質よりネタの鮮度とお手軽さ、なのかなあ。
     どこのインタビューにも「強烈な」「尖ってる」ものを待っているってあります。完成度よりもインパクトなのですかね。

     オール読物の編集長も「知識よりも勇気」って言ってましたものね。(ここはそこから作家を育てるって意識が垣間見えます)
     基本を知ってる人の深さも大事みたいなことも言ってたから、つまりは、スタンダードを極めた人が思いっきり振り切れれば最強ってことですかね(^-^;

     でも、考えようによってはネット小説って、読者の反応がじかに作者に伝わるって部分で、この振り切ることに足かせを付けちゃってる感があるよなーとも。みなさん読んだ人の反応は気にするわけですもんねー。
     新文芸宣言がいうところの読者の意見を取り入れて書くって、そんなことしてたら尖がった作品はできあがらないんじゃあ、とか。うーん……。

     ネット小説の功罪ってものをよーく考え併せて、自分がどういう利用の仕方をするのか、その時々で確認してかないとダメですよね。

     カドカワのレーベル乱立ってお家騒動の結果ですよねえ(;^ω^) まったく身勝手な……げほっ、がほっ。

     ま、まあ。公募やコンテストの応募がしやすくなったのや選考の結果が早いというのはこちら側の利点と捉えて、がんがん弾作って、ばんばん撃ってきます。目指せ! 毎月、長編アップ!(うそうそ。死んじゃいます……)
  • 今本屋でよく目につくラノベっぽい文芸(世楽八九郎さん言うところのラノベじゃないから恥ずかしくないもん)って、たいてい「日常+ファンタジー要素系」な感じですよね(すみません、ほとんど読んでないからわかんないですけど)。

    これからたぶん、ラノベって、一部のレーベルに対してしか言わなくなっちゃう気がします。具体的には、(主に)男の子向けで『電撃文庫』『角川スニーカー文庫』『富士見ファンタジア文庫』『MF文庫J』(これみんなKADOKAWAグループなんですよね)『講談社ラノベ文庫』『ガガガ文庫』『オーバーラップ文庫』『ヒーロー文庫』『GA文庫』『HJ文庫』あたり、女の子向けで『ビーズログ文庫』『一迅社文庫アイリス』『アイリスNEO』あたり。

    ラノベじゃないから恥ずかしくないもんレーベルの『メゾン文庫』『メディアワークス文庫』『講談社タイガ』『集英社オレンジ文庫』『新潮文庫nex』『スターツ出版文庫』『宝島社文庫』などは、中身がラノベ以外の何物でもなくても、たぶんラノベとは呼ばなくなっていくんでしょうね。

    ちょっと前ですけど『君の膵臓をたべたい』を読んだんです。で、これってまさしく私たちの感覚ではライトノベルなんですけど、たぶん誰もそんなことは言わないですよね。もしかしたら、ラノベに触れたいけどこれまでちょっと恥ずかしくて手が出せなかった人たちって結構多いのかもしれません。だからヒットしたのかも。

    キャラクター小説大賞、「連作短編」の縛りが消えたのかー。その代りにカクヨムオンリーですか。迷走してますね。

    そうそう、私、「マンガボックス原作賞」、奈月さまどうかなーと思ってたんですよ。ヒロイン推奨なのかぁ。でも、募集期間までまだ時間ありますし、分量不問っていうのがいいですよね。

    私もカクヨムだけじゃなくて、色々と試してみたいな―と思っています。がんばりましょー。
  • 奈月さま

    えへへ、見つかっちゃいましたか。

    なんだか急に叫びたくなっちゃいまして。

    普遍的な価値の重み……忘れ去られていってますね。

    いつの時代も手軽で嚙み砕きやすいものに皆さん手を伸ばしてしまいがちなのでしょうけど、ここまで手軽に広範な情報にアクセスできる世の中では、よほど注意しないとあっという間にお手軽なものに飲み込まれてしまって思考停止に陥ってしまいそう。

    皮肉なことに、交流や意見交換の場としてカクヨムは最適なプラットフォームですよね。私も、ここで皆さんと知り合えて、本当によかったと思ってます。ここでやり取りしたことが、何かの形で実を結べば、すっごく良いですよね。
  •  奈月さん。

     いろいろアドバイスいただき、ありがとうございます。
     とても参考になりました。

     他人を勝手に評論したりして、わかったつもりになっていても、自分のことは案外見えないものですね。

     キャラの個性はきちんと書きわけたつもりだったので、選評でキャラが弱いと言われたときは、うーんと思ってしまいました。

     ラノベのキャラなんてインディアンポーカーみたいに頭に名札を貼ってそのように見せているだけじゃん、とか失礼なこと思ってましたから。『熱血漢』とか『エッチな女の子』とか、そういう札を頭に貼ったキャラをキョンシーのように動すのが小説かよって……。

     キャラが描けていないのではなくて、キャラで引っ張る小説ではないということなのですね。それなら納得です。

     今は体験アトラクション型小説が主流ってことでしょうか。

     僕も執筆を再開して、1年半くらいたちました。自分の欠点もある程度わかったきたところなので、それを踏まえたうえで、キャラで引っ張る小説にもチャレンジしていきたいと思います。



     奈月さんの異世界物、楽しみにしています。伝聞体、難しいですね。

     僕なら映画のように。執筆している場面から始めて、それから空白の一行なんかを間に置いてから、直接に主人公目線の描写に切り換える手法にするかな。

     伝聞体の難しいところは、語り手が聞いた情報しか持っていないということです。細かい色とか動きの速さとか匂いとかは知らないはずです。ごくごく例外として、こんなだったと言っていたとは書けますが、あまり多用はできません。
     それならいっそのこと、『執筆している場面』が続いている間に『その当時本当にあった現実』に場面描写を切り換える手法が使えるんじゃないかと思いました。自分でもやったことがないので、成功するかどうかは未知数ですけど。

     インプット不足は、焦ることはないですよ。
     僕も今は、ほとんどアウトプットばかりでインプットしていません。
     
     じゃあ、今がたとえば書き始めた頃だったとして。それから三年間、必死に知識を詰め込んで小説を書いたとして。それよりは今の方がずっと蓄積された情報は多いでしょう。
     年齢は弱点ではなく利点です。知識を補給していないという不安感を外せば、そう問題はないはずです。

     気楽に、調べながら書けばいいと思いますよ。
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