紙の本を読もう強化月間!(自分の中で)
執筆の資料になりそうな本を借りて来ては読みっぱなしでメモは残さず、後で読み返してみたいと思っても記憶にないって事が多い。更にはネット小説の便利さに慣れてしまい紙の本を読まなくなるのはいかん。
ということで意識して書籍に手を伸ばそうってことで、ここに読書メモを残していくことにします。
図書室の返却期限が二週間なので頻度もそれに沿うことになりますね。習慣にできるように頑張ろう。
それでは記念すべき一回目はこちら。
『命がけで南極に住んでみた』ゲイブリエル・ウォーカー著 仙名紀訳
イギリスのノンフィクション・ライターによる南極ルポ。
以前から構想を練ってる異世界冒険ものの参考になればとタイトルにひかれて借りたけど、読み物としてとても面白かった。
何もない場所、南極。英雄探検時代の冒険者たち。現在では各国が基地を持ち様々な分野の科学研究の場所となっている。南極の特異性やそこに生息する生物たち。各分野の科学研究の詳細や、滞在した基地で出会った南極人たちとの交流など、堅苦しくなくとても読みやすい。
序盤の南極探検のくだりは胸熱。三英雄のうち私はアーネスト・シャクルトンにやられた。「死んだライオンより、生きているロバのほうがマシだ」
南極点まで目前に迫りながら、栄光より生存を優先して撤退を決断した。先行して帰路を辿り、期限を過ぎて沖に出航しようとしていた船に拾ってもらった後も、倒れそうになりながら救出隊と共に仲間を迎えに戻った。隊長だから当然だ、と。その後もシャクルトンは、目を見張るような冒険を試みて名声を得る。そして彼の指揮した隊員の命は一人も失わなかった。
「探検の合間に郷里で過ごしていた彼は、安易な方法で金持ちになろうとしてバカなことを考えるつまらない男だった。だが氷の上の彼は、偉大だった」
そんなシャクルトンの大英断は、南極点到達の成功者であるアムンゼンが「特筆大書すべき偉業だ」と記しているとか。
ペンギンのくだりも興味深かった。「地上で最もあわれな動物」「疑うことを知らない」 動物園や水族館で眺めてるだけじゃわからない姿だな。
アメリカは南極大陸でただ1台のATMを持ってることを自慢する、フランス人は食べ物に関心を示す、イタリア人のユニフォームが最もスタイリッシュ、などこんな場所でもお国柄が出るのがおもしろかったり。南極の暮らしに慣れ過ぎてしまうと外の世界に適合できなくなるとか。
まさに未知の世界のお話で面白かったです。