ポケモンZAのカラスバさんに今ぞっこんで、うっとりしながら実況観てるんですけど、なんかもうやくざパロやりたくなって仕方なく、白熊さんとあざらし君でやってみました!
(`・ω・´)ゞ
◆◆◆
スマホの着信音で目を覚ます。時刻を確認すれば、予定よりも早い目覚めであった。スマホを確認すれば、上司からの連絡であったようだ。
『十分後に若いのを行かせる。それまでに準備しとけ』
その内容に目を通しながら、白熊丁治は自身の肩より長い黒髪を掻き乱し、ベッドから出た。
最上級、といかなくても、高級なワイシャツやジャケットに身を包み、左目の周囲に生まれつきある痣を隠すように前髪をセットする。紙パックのカフェオレを片手に食パンをそのまま噛っているとチャイムが鳴り響き、大急ぎでカフェオレと食パンを飲み込むと、手早く歯磨きをして外に出た。
「お迎えに上がりました!」
足を少し広げ、太ももに手を置き、頭を下げてくる若い男。
一目で分かるやくざの挨拶。
ご苦労様と言って白熊が歩き出すと、若い男もついてくる。
──海洋会直参、海豚組若頭補佐。
それが、白熊の今の肩書きであり、彼を呼び出したのも、自分が補佐する若頭からであった。
白熊が暮らすマンションの前に停められていた黒塗りの車に乗り込み、遅れて運転席に座った若い男が走らせ、数分後には事務所に着いた。その間、会話は一切ない。
事務所に入れば入ったで、他の若衆に一斉に挨拶をされるから、手を挙げて応対し、白熊は若頭が使っている私室に向かう。
「カシラ、朝から何なんで……どうしたのそれ」
敬語で話しながら入ってきたくせに、あるものを目にした瞬間、すぐに白熊は扉を閉め、砕けた口調で話し掛けた。
部屋の中央に置かれた二人掛けのソファー。向かい合うようにして二台置かれており、その内の一つに、若頭の斑鳩鈴鹿が腰掛けていた。
細身ながら筋肉のよく付いた肉体。剃り上げた頭。鋭い眼光。
組長の実子だが、それだけが理由で若頭の地位にいるわけではないことは、全身の傷が証明している。
斑鳩とは今は上司と部下の関係だが、元は共に育った幼馴染みだ。二人の時には、砕けた口調になっている。
「拾った」
短く告げた斑鳩の隣には、薄汚れた子供が立っていた。
まだ未就学児と思われる、栄養失調気味な子供。汚れに隠れてしまっているが、顔に痣のようなものも見える。
「拾ったって……警察のご厄介になるようなことはやめなよ」
「拾ったもんは拾ったんだ。返す宛もない。こいつ、面倒看てくれねえか」
「何で俺が?」
「見ろよ、震えてんだろ。こんな繊細なチビ、若衆の中に放り込めそうにない。まだお前がマシだ」
「……何でそうなるかな。普通に施設に送りなよな」
白熊は面倒そうに頭を掻きながら、少年の元に向かう。そして、片膝を地面について目線を合わせると、少年に話し掛けた。
「こんにちわ、白熊です」
「……しろくま、さん?」
「真っ黒クロ助だけど、白熊です」
そう言うと、少年は少しだけ笑った。
ほらな、と言いたげな斑鳩の視線に思う所はあったが、ちょっとごめんねと言って、彼の身体を抱き上げる。
「子供をいつまでもこんな所には置いとけない。しばらく休みもらっていい?」
「好きなだけ休め。本当に必要な時だけ若いのを送る」
「分かった」
上司命令だから。
それだけで、引き受けるわけではない。
──こんなやりとりを、昔、別の誰かと白熊もやったのだ。
目線を合わせてもらって、話し掛けられてすごく安心した覚えが。
あの時は、他に、何をしてもらったか……。
「……君さ、おにぎりって好き?」
白熊がそう少年に訊ねると、少年の目が光った気がした。