エルシア編を書き終えました。
エルフって長生きです。
じゃあ。
認知症のような状態になったら。
介護は何年続くんだろう。
20年。
50年。
もしかしたら100年。
そんなところから始めた話です。
エルシアは、ときどき娘のことが分からなくなる。
今いる家も分からなくなる。
ずっと昔になくなった森の家へ「帰る」と言う。
でも。
薬草のことは覚えている。
誰かに教えることもできる。
まだ役割もある。
だからこの話では、
「何を忘れたか」より、
「何がまだ残っているか」
を書きたかった。
そしてもう一つ。
20年以上、母を支えてきた娘のセレナ。
本人だけじゃなく。
支えている家族の人生はどうなるのか。
一時間だけ、自分の時間を返す。
家で暮らし続けるために、
昼間だけ家の外へ通う場所を作る。
そんなふうに。
この世界にはなかった「介護」が、
少しずつ形になっていきます。
第6話
「エルフの介護は、百年続くかもしれない」
第7話
「百年の介護に、一時間を返す」
第8話
「忘れたものは、今だけ」
第9話
「家に帰るために、家を出る」
この4話で、ひとまずエルシア編です。
剣も魔法もある。
でも、この世界には介護がなかった。
よかったら読んでみてください。