この作品は季節柄、少しぞっとするような話が書けないかなと思い、書いた作品です。
主人公が思い出す田舎の風景は、私自身が過ごした茨城県美野里町の風景を思い出しながら描きました。
永遠にも思えた、子供時代の夏休み。
お盆を過ぎると、日差しが少しずつ和らいでいきます。
それが嬉しい反面、どこか寂しく感じられました。
ヒグラシが鳴き、鈴虫やコオロギの声が聞こえ始めると、
「夏休みも、もう終わってしまう……」
そんな気持ちになったものです。
子供の頃、そんな夏のお盆を過ごした記憶が、今でも目を閉じると思い出されます。
そして、この時期に親戚のお兄ちゃんやお姉ちゃんから聞かされた怪談は、小さかった私にはとても怖かった。
「お盆の約束」は、そんな遠い夏の記憶を思い出しながら書いた物語です。