『ファンタジー何とか』2巻、本日発売でございます。書籍の方も無事完結しました。よろしくお願いします。
『何かのラブコメ』はタイトル通りラブコメです。
元々はカクヨムコンに応募するべく、「主人公はいじめられっ子に憑依したヤンキーでぇー、何かの物語の世界っぽくてぇー、なんか義妹がいてラブコメっぽくてぇー、でも現代ファンタジーでぇー、かっこいい狼を召喚しようとしたら思ってたのと違うのが来てぇー、それからそれから……」といった具合にパンパンに詰め込んだ話を書こうとしていたのですが、ゴチャゴチャしすぎていて早々に頓挫。
そこで明確に邪魔になっていた、話の本筋を見失わせる悪の要素「ラブコメ」を切り離すことにしました。か〇さまとピ〇コロみたいな関係です。
そうして不要になった「ラブコメ」は小ビンにでも封印しようと思ったのですが、ラブコメ的な展開も考えていたのでとりあえず書いておくことにしました。思いついた話はアウトプットしておかないと、頭の片隅にこびり付いて邪魔になるんですね。
なので一週間ぐらいでババーッと「ラブコメ」作品を書き上げ、きっちり電子ジャーに封印。いやあ、めでたしめでたし。
……と思っていたのですが、邪魔な要素を排除してスッキリしたはずの現代ファンタジーを書いてみたところ、スッキリしすぎてどうにもパンチが弱いというか、何かが足りない感じがあって頓挫しました。やはり悪の心も強さには違いなかったのです。
ただせっかくのお祭りだからカクヨムコンには参加したい――――そこで昔ボツにしたけど続きをチマチマ書いていたゲームの話を投稿することにしました。三年ぐらい前の年季ものです。
これなら文字数が現時点で二十万字以上あるから、既に規定の十万字をクリアしています。いやあ、めでたしめでたし。
……と思っていたのですが、ここで私は気付いてしまいました。このままだと二作連続でゲーム関係の話になってしまうということに。
別にどうでもいい気もするのですが、やはり「こいつ同じようなのしか書けねーのかよ」と思われるのはちょっと嫌だったので、何でもいいから間に別の話を挟む必要があります。
でも今から書き始めても到底間に合わないし…………ハッ、そうだ。「ラブコメ」だ!
こうして電子ジャーに封印されし悪の「ラブコメ」が、邪な心によって解き放たれることになってしまいました。
しかもこの「ラブコメ」をよくよく調べてみると文字数が約九万。カクヨムコンの規定まであと少しではありませんか。
そうだ、ちょこちょこっと一万文字だけ足してやればこっちもついでに応募できるぞ、ゲッヘッヘ……という卑劣な企みによって、「ラブコメ」はより邪悪になって生まれ変わりました。
そんな経緯で誕生した話なので内容はちょっとアレですが、ここまでの無駄に長い千文字を読んで下さった方ならば、本文の無駄に長い十万文字も最後まで読んでくれると信じています。