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花の掌編 あとがきにかえて

「しづごころなく――花の掌編」の連載を完結いたしました。
 連載と言っても掌編集ですので、エピソードは全て独立していますが、花をテーマにひと季節で4つずつ、と決めていたので、今回の更新で全16編、完結となりました。

 ひと季節4つ、と決めて書こうとすると、なかなか書けない季節もありました。書きたい花はいっぱいあったのですが、お話がまとまらなくて断念したものも多いです。書き上がったものも、読み返すとまだしっくりこなかったりして、更新後にちまちまと書き直したお話もあります……。

 ただ、季節だとか色だとかにこだわって情景描写をすることの多い私としては、ある意味でとても私の代名詞のような作品群になったのではないかと思っています。
 明るいようで少し暗かったり、暗いようで結構明るかったり、そんな、光降る日に、風にちらつく花を見るときのような心地の現代ドラマを書けていたら、と思います。
 一編2000字もいかないお話ばかりです。どうぞお茶のお供にでも、読んでいただければ幸いです。



 それと、「栗姫と獅子」について、コンテストも終わったので、文章に少しばかり加筆修正をして改めて公開しています。読んで下さった皆様、ありがとうございました。大きな修正はしていませんが、もし気になる方がいて、ご再読いただけたら、幸いです。



 それではまた、次の作品を公開できるよう、頑張りたいと思います。

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