今回、カクヨムときめく小説大賞【ナツガタリ'26】への応募に合わせ、第1部だけでも一つの物語として完結する形にまとめています。
この作品で描きたかったのは、ゲームが強い三人の話だけではありません。
会社に集められた三人が、配信、大学、仕事、数字、勝敗と向き合いながら、少しずつ「会社に組まれたチーム」から「自分たちで勝ちたいと思えるチーム」になっていく物語です。
主人公の沢渡夕奈は、会社が用意した新人VTuber「YUNA」として見られるところから始まります。
かわいい新人としてではなく、自分の判断とプレイで、一人の選手として認められたい。
第1部では、そんな夕奈が二人の仲間と出会い、自分の判断でチームを勝たせるところまでを描きました。
タイトルの『東京ランクマッチ』には、ゲーム内のランクマッチだけでなく、東京で暮らし、仕事や将来、自分の居場所を探していく三人の「人生の順位戦」という意味も込めています。
ゲームやeスポーツを知らない方にも、三人の若者が自分の場所を勝ち取っていく青春小説として読んでいただけたらうれしいです。
ここまで読んでくださった皆さま、本当にありがとうございます。
そして今回のコンテストをきっかけに初めて本作を見つけてくださった方にも、NOVA-3の最初の26話を楽しんでいただければ幸いです。