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【こぼれ話2】錬金術師について

いつも「じゃじゃ馬セレナの不器用真っ直ぐ錬金術〜未来の誰かのための魔導具作り〜」をお読みいただきありがとうございます。
作者の八坂 葵です。

作品を読んでくださった方から、
「錬金術師って素材を作る人じゃないの?」
というご質問をいただいたので、まずはこちらで補足しますね。
(本編にも後ほど加筆予定です)

セレナの世界では、少し前まで錬金術師は

・薬草の精製
・薬やポーションの製作
・金属など素材の純度を上げる加工

といった素材専門、または少しだけ製作に踏み込んだ職業でした。

魔導具製作の技術そのものは王城にだけ存在していましたが、当時は周辺国との関係が悪く、魔導具の役割が生活用ではなく“武器開発”に寄っていたため、広く一般には普及していません。
(魔導具を作れる人は若干徴兵的に王城に召集された背景があります)

その後、情勢が安定し、生活向上を目的に魔導具技術が民間へ解放されます。
魔導具製作には素材が不可欠なため、その技術は自然と錬金術師へ流入しました。

こうして現在の錬金術師は、

・素材加工
・薬、ポーションの製作
・魔導具の製作

のうち、いずれか(あるいは複数)を担う職業となっています。
なお、魔石に関しては王城管理のため、一般の錬金術師は扱えません。
(王都編で触れる予定です)。

ただ、この呼び名はやや広すぎるため、最近は

・魔導具師
・薬師

といった専門職名が少しずつ浸透し始めています。
セレナが大人になる頃には、今よりもずっと分化が進んでいるはずです。

こうしたご質問をきっかけに世界設定を深められるのはとてもありがたいことです。
他にも気になる点があれば、どうぞ気軽に教えてください。

お読みいただけたら、★や感想などいただけると非常に励みになりますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。

八坂 葵

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