自分が子供だった頃を、人は忘れていく。
何もかもが煌めいていた、あの日々。
夏休みになれば、親が子供たちを楽しませようと、あちこちに連れ出してくれる。
海水浴、レジャー施設、外食!!!
心から待ちわびていた夏休みは、いつしか「子に忙殺される日々」という位置づけに置き変わってしまった。
自分が子供だった頃を思い返すと、どれほど両親が私たちのために時間と体力を差し出してくれていたのかを思い知る。
なぜなら、私が子供のころ、親は子を遊びに連れ出してくれることに面倒だという態度を見せたことがない。
それなのに、今の私は、毎日「大変だ、大変だ」と、ヒィヒィ言っている。
今更だけど、自分の気持ちに正直すぎて申し訳ない…
思い出そう、自分が子供だった頃を。
自分が子供のころ理不尽だと感じた大人の態度を今の自分は真似してはいないだろうか?
約束を守れと子に言いながら、親の都合で子との約束を守れないとき、「仕方ない」で片付けようとしてはいないだろうか?
親も間違えるときはある。その時は謝ることができているだろうか?
大人になるにつれ、様々な理不尽に遭遇し、自分もそうなっていくことがある。
だからこそ、子供だった頃を思い出すようにしている。
そして、高齢者には、これから老いていく自分を重ねて考えようと、心の片隅に置いておくことにしている。
その気づき、想いを、物語の端々に紡げれば良いと思っている。