「鋼の月と白兎」の執筆が終わる気配がないので、万が一私の筆が止まったときに備えて(一応今も書いてます、遅いけど)、全てのネタバレを凝縮した完全版設定資料集を作ることにしました。私の忘備録にもなるしね。鋼の月と白兎のことを気にかけて、こんな近況ノートにまでたどり着いてくれた、ありがたい読者のあなたのための、自爆ボタンです。この記事には鋼の月と白兎に関するほぼ全てのネタバレが含まれています。
すまねぇ……オイラ修学旅行後編書くのに丸一年かかってるんだわ、いつ書き終わるかわかんねぇんだ……評価が低いのも堪えるけど、単純にいつ終わるかわからないのもしんどいんだ。(悪い、やっぱつれぇわ)だから、オイラが耐えられなくなって、鋼の月と白兎がエタってしまって、それでも続きが気になるという読者がもしいたなら、これを読んで楽になってくれ……昔書いてた「スライム相手にカド待ちするな!」はエタってネットから消して読者を完全に裏切る形になってしまったから……いやまぁこんなネタバレ記事を投稿するのも裏切りなんだが、まぁ、せめて、伏線や設定についてのモヤモヤが消えてくれたら嬉しいナ。
以下、全てのネタバレ(長い)
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敵の正体
地球外生命体F00、肉体を持たない情報生命体で、いつからか月に潜んで人類を見守っていた。雌雄の概念がある。こちらを一応「雌」とする。異形のヴァンガードは、この情報生命体が使役する労働力のようなもの。地球人類を遥かに上回る技術力を持ち、月の内側を鋼の巨大工場にしている→月の鋼化現象
全ての始まり
地球外生命体F00と同種の「雄」が地球に墜落(ツングースカ大爆発)、墜落現場から発見されたのは30cm程の四角い石。デカいフラッシュドライブのようなもの、頑丈なコンピューターの塊のようなもの。情報生命体は情報が本体であるため、これは依代のようなものと考えられる。これを研究するために国際外生命研究所が発足。コイツの解析の過程でコンピューターが作られる、(異形のヴァンガードに地球産のコンピューターが使われていたのではなく、人間が異形のヴァンガード達の技術を流用していただけ。順序が逆)
アポロン計画
月へ向かったロケット「アポロン13号」は月面で事故を起こし、乗組員全員が死亡……というのは政府の嘘で、実際には、乗組員3名はF00に捉えられ、有機ロボット(クローン)の原本にされている。
月の兎
F01の墜落を察知したF00は、F01を捜索するために地球へと異形のヴァンガード(月の兎)を送り込む。鋼の肉体を制御するコンピューターとしてアポロン13号の乗組員のクローンから摘出した人間の脳を搭載している(「会話記録・三等空佐と理事長」の熱を帯びていた球状のカプセルの中には人脳が入っていた、異形のヴァンガードが機能停止すると鹵獲(後述)対策で自動的に焼却される)。
ヴァンガード技術研究所
鹵獲された月の兎を研究していた国際外生命研究所が名前を変えたもの。月の兎の技術を解析することにより人類の科学力が大きく進歩する。当時9歳でありながら、人類史上稀にみる天才であったヒビキの母「ルーナ」とその兄「イゴール」も在籍。ルーナは13歳の時点で第二世代型ヴァンガードを発明。ヴァンガード技術研究所の所長になる。
ルーナ
病弱な美少女。人格が破綻している。人間性が終わってる。面の良いカス。裸族。裸の上にネクタイと白衣とかいう気が狂った服装をしている正真正銘のキチガイ。反動でIQが4桁になった。人並みの生涯を全うしていれば、人類の文明を1000年進められていた。
イゴール
頭もよくケンカも強いハイスペシスコンお兄ちゃん。眼帯は、第二世代型ヴァンガードに乗りすぎた後遺症。
ルーナとレイジの邂逅
F01の解析に苦戦していたルーナは暗号技術のスペシャリストであるレイジ(ヒビキの父)を研究所に迎え入れる。レイジ、F01を僅か3日で解析(正体を突き止める)、ルーナは激しくプライドを踏みにじられるとともにレイジに興味を抱くように。レイジ、副所長に。余談だが、このころ第二世代型ヴァンガードのテストパイロットとして黒羽アゲハ(高専の黒羽理事長)が在籍していた他、研究員としてゾフィーの父、フリードリヒが在籍している。(更に余談だが、異形のヴァンガードを「月の兎」と呼称し始めたのは日本人のレイジである)
大神レイジ
熱血系暗号解読マン(?) 巨大ロボとかドリルとか変身合体とか大好き。悪趣味なトラックとかも大好き。トゲの着いた肩パッドとか指あきグローブとかも大好き。エコーシルエットは完全に趣味で作ったおもちゃで、操縦できる人間がいるとは思っていない(ヒビキが異常なのであってレイジは操縦できない)
黒羽アゲハ
作中初登場時点での年齢を考えるとゴスロリはかなりイタい。が、第二世代型ヴァンガードのパイロットである黒羽には、専用にチューニングされたアスクレピオスがあり、これのおかげで肉体を若々しく保てている。ダメ人間のルーナを世話しながら、同時に「先輩」として慕っていた。眼帯は、第二世代型ヴァンガードに乗りすぎた後遺症。
全地球防衛機関
F01の正体が明らかになったことでF00の正体、アポロン13号の事件の真相などが明らかになり、F01とF00を会わせることは、人類を滅ぼしかねない(雄と雌が会えば子供ができる。子供ができればリソースが必要になる。地球を奪われる)として、これを防ぐため、全地球防衛機関が発足。このころにはルーナとレイジは結婚している。
最強の兎
月の兎による襲撃は頻度を増す。しかも、襲撃の度に月の兎の性能が上がっている(=F00が、地球での戦闘の内容を参考に月の兎を強化している)ことに危機感を覚えたルーナは、月の兎の強化基準を狂わせるために、次に来た月の兎をフルボッコにすることを決意。当時最強のヴァンガードパイロットであったイゴールらにより、北極に現れた月の兎13号フルボッコにする……はずが、月の兎13号があまりにも強大であったため、危うく全地球防衛機関が壊滅しかける。13号は鹵獲される。
月の兎13号
13号の機体から回収された人脳から「人間を復元する」ことを決意したルーナ(それが禁忌の所業であることを知りながら)。成功すれば、強力なパイロットになり、月の兎への反撃の切り札になると考えたのである。人脳に欠落した遺伝子を自身のもので補い、人間を復元することに成功。レイジも復元に協力(「やんごとなき諸事情4」の写真はこの場面)。復元された人間は、アルビノで身体が弱かったルーナと瓜二つの見た目をしていた。そのため髪が白く、「白兎」と呼ばれていたが、後にルーナからエレンという名前を与えられる。
白兎エレン
どんなヴァンガードとも共鳴できる特異体質は、月の兎としての能力。宇宙飛行士とかいう超ハイスペ人間×3とルーナ(イゴールの妹なので実は戦闘IQも高い)とかいう天才の遺伝子が組み込まれたデザイナーベビー。生まれながらの人間としての基礎性能がおかしい。ゆえに孤独。
人工子宮クレイドル
身体が弱かったため(車椅子生活を強いられるほどに)、子供を作ることを諦めていたルーナとレイジは、エレンの復元の際に作った機械を改良、人工子宮クレイドルを作成。二人の間に子供ができる(ヒビキ)。この頃、フリードリヒも結婚し子供ができる(ゾフィー)。
研究所での幼少期
ヒビキが生まれたことで欠落していた人間性が補われ、エレンに対する情が芽生えたルーナは、エレンをヒビキと同様に子供として育てることに。エレンとヒビキは姉弟のように幼少期を過ごす。なお、エレンは身体と精神構造こそ子供であるが、頭脳は完全に成熟していたため記憶がはっきりとしており、記憶消去(後述)を受けた後もヒビキに対する「印象」を覚えてしまっている。(「会話記録・ガールズトーク」の嫌悪感はコレに由来、弟を恋愛対象としては見れないよね)
エレンの悪夢
この頃から悪夢を見ていたエレン。ルーナは、エレンが「月の兎工場」にいた頃の記憶が残っているのではと考察(ご明察)。同時に、F00によって工場に関する記憶を消去或いは封印されているのではと考察(マジでご明察)。エレンの深い記憶を復元するために「記憶」についての研究を始める。
リコール・アンカー
ルーナは、わずか一週間で記憶干渉装置、リコールアンカーのプロトタイプを完成させる。見た目は銃のような形状で、銃口にあたる部分に、脳に電気信号を送るための鋼の針が3本、ちょうど正三角形になるような具合に並んでいる。この世に2つしか存在しない。
月の兎16号
さらに強化された月の兎16号の襲撃により全地球防衛機関は壊滅。(この頃から月の兎に鹵獲対策(人脳の自動焼却)が施され始める)ルーナは何を思ってか、エレンを白兎として戦わせずに逃がすことに。道中で逃げ遅れて瓦礫の下敷きになるルーナ。どう考えても助けられないルーナを助けようとするレイジに、リコールアンカーの銃口を向けたのは、当時4歳であったゾフィーであった。
ゾフィー
知能の高さゆえに幼少期の人格が歪んで形成されており、合理的なロボットのような少女であった。しかし、ルーナを見殺しにさせるために銃をとった経験が、本人も無自覚の内に極めて大きなトラウマ及び黒歴史(=不都合な真実)となっており、人格が分離、第二人格である「優しいゾフィー」が作られた。(真実のゾフィーの方が本来の人格、そのため「優しい」の基準が若干歪んでいる、不都合な真実から目を背けるのは優しい人ではなく弱い人)
ルーナの遺言
・ひとたびF00と人類との間で「絶滅戦争」が起これば、人類は絶対に勝てない。F00からF01の存在を秘匿し続けて、絶滅戦争を回避し続けなければならない。
・子供達の記憶を抹消し、普通の人生を歩ませる、それでもなお子供達が自らの意思で「ここ」に戻ってきたのなら、その時は子供達を受け入れ、共に戦う。
・万が一絶滅戦争が起こった際に、人類に武器がなければ人類は尊厳なく殺される。尊厳ある死を手に入れるために、人類に武器(=ヴァンガード)が必要である。
……なおこの遺言をレイジに伝えたのは人格破綻者のルーナが500円玉貯金のノリで作った自らのクローン「ユエ」である。愛する妻を失ったと思ったら妻と同じ顔のクローンがヘラヘラしながら出てきたレイジには同情する。
イゴールとレイジ
長く激しい戦闘の末に16号と相打ちになり、瀕死の重症を負ったイゴールが、合流地点で出会ったのは、命からがら逃げてきた「ルーナ以外の人間」であった。ルーナに対する愛からF00に対する激しい憎悪に駆られるイゴールとレイジであったが、レイジはルーナの遺言から憎悪を飲み込み、F00との戦争を回避する道を選ぶ。対してF00と戦う道を選んだイゴールはレイジと対立することに。なおF01はレイジが強奪。
反抗組織イクリプス
子供達3人に記憶抹消措置を施したレイジは、息子であるヒビキに、「選択肢」としてエコーシルエットとヘッドホンとリコールアンカー(レッドカード5で引き出しの中にあった武器、作中時点でヒビキは電子銃だと思っている)を託すと、戦争回避のために暗躍を始める。その際に、黒羽、フリードリヒ、ユエと共に反抗組織イクリプスを結成(ネーミングはもちろんレイジ)。黒羽はユエと共にF01を守るために日本に滞在。高専の地下のコンクリート塊の中にはユエとF01、そして黒羽のヴァンガードが眠っている(生活空間がある)。フリードリヒは万が一の絶滅戦争に備えて、人類に武器を与えるためにイデアの社長となっている。汎用救命救急装置アスクレピオスは、クレイドルを元にフリードリヒが開発したもの、そのため、ヒビキはアスクレピオスに入るとクレイドルの中にいた頃を思い出して、母であるルーナのことを思い出せる。レイジはイゴールの妨害(人脳量子コンピュータのデマ)のせいで逃亡生活を強いられている。現在はポイント・ネモの海底を潜水艦でウロウロしている。
エインヘリャル_1
復讐に燃えるイゴールは、エレンと同様の最強のヴァンガードパイロットを作るために、世界各地から優秀な子供達を「合宿」と称して集め始める。その子供達の中にサクラがいた。
サクラ
人を傷つけることに全く抵抗が無く、極めて高い戦闘能力を持った美しい少女。純粋な遊び心から人をいじめて回る化け物。同様にひねくれものだった幼少期の龍一はそんなサクラに性癖を曲げられてしまっている(龍一は被害者である)。サクラ視点で見ればゆがんだもの同士、龍一はまっすぐな人間に見えた(「分隊演習4」の「昔はそんなんじゃなかったでしょう」)。
エインヘリャル_2
子供達の中で圧倒的なポテンシャルを持ったサクラに目を付けたイゴールは、クレイドルを使ってサクラを量産、サクラ同士に殺し合いをさせて、生き残った最強のサクラをさらに複製、量産……という悪魔のプロセスを繰り返す。やがて成長が頭打ちになり、理論上、人類で最強のパイロット「エインヘリャル」を完成させたイゴールは、そのうち一人にリコールアンカーによる人格封印措置を施し(まともなサクラの完成)て日本のサクラの生家に帰す。サクラの家族は「合宿で娘がまともになった」と大いに喜んだ。なお、まともになったことで人を傷つけることに抵抗(エレンのいうストッパー)を覚えるようになった封印サクラは、幼少期より弱体化することになる。
……
レッドカード編へ
レッドカード編のテロリスト達は、黒羽が持つF01を奪おうとしたイゴールの手先である。
サクラのこめかみの傷はリコールアンカーの銃撃によるもの、ヒビキ、エレン、ゾフィーにも同様の傷がある(髪に隠れて見えない位置)
修学旅行編でエレンが深夜徘徊してたのは、月から、月の兎達に向けて発信されていた「ついにF01をみつけたぞ! やったぜ!」という怪電波を受信していたため。ツングースカ隕石が博物館にあるというの情報をF00に流したのはイゴール(隕石は、マジでただの隕石、F01が宇宙空間を飛翔中に付着した岩石成分、ただの石)。
月の兎13号であるエレンは後発の月の兎より弱いはずだが、ルーナの遺伝子を組み込まれたことでIQが爆発的に増加しており、後発の月の兎が手も足も出ないほど強くなっている。ぶっっっちぎりで作中最強である。イゴールを見て「勝てない!」と思ったのはイゴール達に北極でボコされた過去の経験が記憶の底にこびりついているからである。
フジツボ
異形のヴァンガード達は月から飛来したあと、しばらくの間海底に潜んでいる。二次放射線が出るのが収まるのを待っている(F00は月の岩山を鋼に変えられる生き物なのでこの程度の超素材を作るのは余裕)。海底を素早く移動できるため航空レーダーに映らずに奇襲ができる。自衛隊がいつも後手にまわってるのはこのせい。
……
修学旅行を終え
結末まで(青春エピは全てカット、SF部分のみ)
修学旅行編のあと、ヒビキはゾフィーの治療のおかげで生存します。「ソメイヨシノ編」で封印サクラとエインヘリャルサクラの戦いがあり、その最中にエレンが覚醒、エインヘリャルを圧倒する能力を発揮します。これによりエレンの回収(と複製、量産)が最優先事項となったイゴールとヒビキは対立。再び高専に攻めてきたイゴールを撃退する流れで地下の巨大球体に遭遇、全ての真相を知ります。しかし、イゴールの策略によりF01の所在がF00に露見、大量の月の兎が高専に送り込まれ、絶滅戦争の火蓋が切られます。流石のエレンも数の暴力に押されて殺される寸前に、しかし、ヒビキ(学ばない男)の命懸けのハッキングでミサイルと人工衛星の雨の中、月の兎達は同士討ちをさせられて全滅。エレンは助かりますがヒビキも瀕死の重症を負います。今度こそヒビキを助けられないと、絶望するゾフィーの前に現れたのはヒビキの父、レイジ。レイジの潜水艦の中に残されていた、クレイドルを使ってヒビキは長い時を経て「復元」させられます。ヒビキが目を覚ました時にはF00と人類との絶滅戦争は終局を迎えており、人類は滅びる寸前。エレンやサクラ、自衛隊のみんなやイゴール含めたテロリストが各地で月の兎を食い止める中、ヒビキはレイジ、ゾフィー、フリードリヒ、そしてユエのクローン達と共に、ハイブマインド計画を実行(みんなでヘッドホンして思考回路を直結)F00に対する直接攻撃(ハッキング)を仕掛けます。
大神ヒビキ
ルーナの予想を遥かに上回るハッキングの才能と、レイジから受け継いだ熱血を併せ持つ。冷笑系に見える隠れ熱血男。ヒビキがいなければ絶滅戦争に負けていた。
途中で、自分の正体を知ってしまったエレンがヘラったり(鋼の月のテーマに深く触れるめっちゃ大事なエピソード)、過去の罪を思い出してしまったゾフィーがヘラったり、エレンがリコールアンカーの力でF00本体の居場所を思い出したり、レイジとヒビキのぎこちないエピソードがあったり、ヒビキがルーナの黒歴史を知ってもだえ苦しんだり、ヒビキとゾフィーがくっついたり、エレンが完全にお姉ちゃんになったり、クレイドルのくだりで母のデカすぎる愛を知ったり、イゴおじとレイジが最後にかっこよく散ったりしますが、最終的にはF00とF01を抹消してハッピーエンドです。
ここまで読んでくれてありがとう……ありがとう……サラサラサラ……(酒春は砂になった)