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果てしなき盆踊り

トラックに轢かれて2025年の日本に転生してきたぜ…私は400年前のデンマークの村人…今日も最新日本のアニメを観ちゃうぜ!
『果てしなきスカーレット』視聴後

…… ここは、2025年の日本……?
何故だ…この時代、アニメの製作技術は進歩しているハズなのに!
一流の製作スタッフ、監督が力を結集させて出来たのは得体の知れないものだった。

物語はシェイクスピアの『ハムレット』を土台にしている。復讐の物語だな
それはとてもいい!古典的で分かりやすいが、割と序盤で王女スカーレットは、復讐すべき敵の弟王に毒殺されてしまう!
ここから雲行きがおかしくなってきたぞ?
スカーレットがたどり着いたのは『黄泉の国』と呼ばれる場所。地獄と似たような場所か
ここでは生きていた頃と同じように腹は減り喉は渇き、血も出る。ここで死んだら最後、塵となるらしい。
黄泉の国に時間の概念はなく、死者は過去も未来人もみんなここに来るらしい
そこでスカーレットは、復讐の敵、弟王に出会う!
何故弟王も死んでいたのかは分からないけど、スカーレットは思った。この世界でならまた復讐のチャンスがあるんじゃないかと…そしてスカーレットは、弟王討伐の旅に出る決意をした!
なるほどそういう構成か。結局は復讐の物語というストーリーラインなんだな。

ところが、ヤバいのはそこからだった…!
旅を続けるスカーレットはあるとき、一人の男に出会う。現代の令和日本の高身長イケメンだ! 出た!
ここから物語は破綻していく。
高身長イケメンは自分が何でこんなとこに居るのか分からない。黄泉の国の説明をしても自分は生きてるとか言って埒が明かずスカーレットはイライラする。

私は復讐のために何年も生きてきて、死んだ。それでも復讐を成し遂げたいというスカーレットに対し高身長イケメンは、「復讐なんて憎しみの連鎖を生むだけだ!争いをやめろ!争うな」とかひたすら言い続ける。
二人は水と油で決して分かり合えるものじゃなかった。
高身長イケメンは平和主義者で、敵だろうと味方だろうと怪我した人は手当てして、スカーレットに説く。「人を殺すべきではない」と…
そして突然、スカーレットの脳内に存在しないハズの記憶が!
何と、スカーレットと高身長イケメンは現代日本の渋谷スクランブル交差点に瞬間移動し、そこで踊り出す! 何故かいきなりミュージカルが始まる!
様々なダンスを踊り、歌い二人は仲良くなる。

復讐の物語はどこへ行ったのか???
この場面は本当に意味不明すぎて何が起きたのか全然分からなかった…

まぁそれは、スカーレットの想像したイメージ映像だったってオチなんだけど…
そうだとしても意味不明だ。
そして、ずっと人を殺すなとか争うなとか語ってた高身長イケメンだけど、謎ミュージカルが終わると、敵を弓矢で射って殺しまくるんだよ…お前!!!

散々スカーレットに言ってたのは何だったんだ!?!??

人を殺しちゃいけない とは言ったけど人を殺しちゃいけないとは言ってない。

は?????????
もう混乱に次ぐ混乱で理解不能。

この作品『果てしなきスカーレット』は、脚本が最悪すぎた。
何故突然踊り出す? これ何を表現してるの?なんのための場面なの??
って、この作品を観て、最低映画として有名な『死霊の盆踊り』を思い出した!
うわぁ……
あれと並ぶくらい酷い映画が、まさか現代日本で作られてしまうとは……

映画は、脚本が重要なんだってことがよく分かった。
それだけでも観てよかったなと……

コメント

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