• 歴史・時代・伝奇
  • 詩・童話・その他

人気の小説!?

一部のニッチな人にしか分からないことを、業界用語を用いて300ページに渡って書いた小説が、大衆受けすると思う?
そんなの読めと言われたら苦行でしょ?

私『トムとジェリー』も好きなんだけど、1961~62年にかけてチェコのアニメスタジオで作られた通称『ジーン・ダイッチ期』のトムジェリは予算1万ドルしかないなかで作られた珍しい作品で、当時の苦労が見え隠れし、予算が少ないなかでも面白いものを作ろうとした痕跡が見られる。絵柄はアールデコ調で、一般のトムとジェリーとはかけ離れていて、内容もうんぬんかんぬん……

ってジーン・ダイッチ期のトムとジェリーについて300ページも書いたって誰も読まないでしょ~
それよりも「トムとジェリー可愛い 面白い」って書いたほうが多くの人に共感されるし分かりやすいし、親しみやすいから読まれると思う。
多くの人をターゲットにすれば、それだけ読まれる機会も多くなり、人気も出やすくなる。
つまり大衆受けを狙えと…

私は純文学も好きな作品は多くあるけど、そのなかで大嫌いで読まない作家が居る
川端康成、芥川龍之介、太宰治、三島由紀夫だ。
彼らは自分の考える美しさを求めて、その結果、社会の汚さに絶望して自決した。

何かイライラする…

自分だけの理想の世界!ユートピアを創ろうとするのはいいけど、何が許せないかって、自分で命を断ったのが受け入れがたい。

世の中は汚いドブ川みたいなもので、あなた方もそのなかに生きてるんだよ。
それを自分だけが美しい存在であって、こんな汚い場所には居たくないから、死のう…
って、勝手に世の中に絶望しているのがこの作家の方々を嫌いな理由です。

ドブ川でなぜ悪い? 汚い世界なら汚いままで生きていたい。
だから私は大衆小説を書くことにする。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する