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防災の気づき

昨日の朝方のこと、

サイレンが鳴ったのが聞こえた気がしたので「ん? 火事ですか?」と呟きながら窓から身を乗り出す。(家をリフォームしてから防音性能が高すぎて、窓から顔を出さないと防災無線が聞こえないw)

「……注意報が発令されました」

何注意報だって?
と思うまもなく、スマホが鳴り響く。

「津波注意報が発令されました」

その表示を見て、私の悪い正常性バイアスが働きました。

「あ~訓練ね」

私の住んでいるところは内陸部で海抜も200mくらいある場所です。仮に津波が来ても大丈夫なので楽観していたという事情もあるのですが、基本的に津波と云えば訓練の告知です。

おまけに、一切揺れていないのに津波とはこれ如何に。

……しかし、私のアタマはそこまで阿呆ではありませんでした。

スマホの表示をいくら見返しても、どこにも「訓練」の文字が無いのです。

あれ? これってマジなやつ…!?

私はすぐにテレビをつけました。

臨時ニュースが組まれており、アナウンサーもやや戸惑いながら現状を伝えている。
画面には確かに「津波注意報」の文字、そして予想される津波の高さは3m……。予想到着時刻は午前10時30分頃。

実は、買い物に港町まで出ていこうと思っていたのですが、この表示を見て予定を取り止めました。
そうこうしているうちに、注意報は警報へと切り替わりました。

ぴりりりりりりりり………!
(緊急放送受信波)

皆様、災害は忘れた頃にやって来ます。
具体的な被害が無かったからと言って慢心せず、身の周りでできる備えをしておきましょう。

防災のスゝメ - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/16818093082535504403





4件のコメント

  • ですね。備えをしておかねばと改めて思いました( ;∀;)
  • 福山典雅さま

    今回の教訓としまして、「真夏の避難は思っていた以上に過酷だ」、ということでした。
    扇風機すら無い屋上や避難タワーの上、炎天下で丸一日過ごさねばならなかった避難者の皆様の苦労を思うと、日頃からの心がけが重要だと思いました。同時に、人の集まる場所というのは基本的にリスクしか無いということも💦

    非常時にそこまで判断できるかわかりませんが、やや遠くても設備の整った避難場所を目指すという判断も頭の片隅に持っておかなければならないような気がします。
    自動車での避難者も多かったので、今回の避難行動の分析というのも必要だと思いました。


  • 昨日は抜き打ちの防災訓練をしているような気分になりました(^-^;。
    海沿いの道路は封鎖されて大渋滞、沿岸の町はスーパーやコンビニも閉店し、結構シビアな状況になっていました。
    今回は地震が無かったから「何でここまで?」と感じる人も多かったようですが、いざ地震も起きたら、ライフラインもズタズタになるので、もっと凄惨だったろうな……と思いました。
  • Youlifeさま

    不謹慎ながら、世間的にはいい訓練と言うか予行演習になったのではないかと思ったりもします。以前書いたような気がしますが、15年前の津波が夏に起こっていたらあんなものでは済まない「震災関連死」を招いていたような気がします。今回は津波も地震も起こらないままの避難だったわけですが、それでもかなり過酷な現場だったのではないかと思います。
    津波避難タワーやビルの屋上と言うのは、屋根の無い吹きさらしの日光が照りつける露天な訳です。炎天下で避難を続けていた人の精神性に拍手を送りたい気分です。
    それと同時に……実際津波が起こっていたら、タワー上の人はどれだけ助かっていただろうか、とも。
    当然ながら、備蓄物資も限りがありますし、通常想定の場合、一人1日3リットル(ただしこれは自宅に備蓄する目安であり、一時避難で持っていく飲料水はもっともっと少ないでしょう)。シビアなコンディションでどれだけ体調を維持できるか。今回は津波がなかったので、いざとなったら一時タワーを降りることもできたと思います。しかしそれができない場合、トイレはどうしていただろう、という思いもあります。
    津波避難タワーはそのほぼ全てが震災後にできたものです。つまり一度も実際の運用をした事がないのです。今回の実情はぜひ聞き取り調査を行って、今後への改善点にしてほしいと切に願って要ります。
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