初めまして。梅川有栖です。
このたびは『桜雨』を読んでくださり、本当にありがとうございます。
近況ノートには何を書こうか悩んだのですが、今回はこの作品を書こうと思った理由を少しお話ししたいと思います。
『桜雨』を執筆しようと思ったきっかけは、自分の青春の一ページを物語という形で残したいと思ったからです。
あの頃の私は、とても未熟でした。
誰かに期待することもできず、世の中のすべての人が敵のように思えていました。
それでも、環境が少し変わったことで、それまで見えなかった景色や人の優しさに気づけるようになりました。
自分の中で何かが芽生えたのか、それとも少しだけ成長できたのか。
今でもうまく言葉にはできません。
この作品はフィクションですが、あの頃の私が感じていた想いや景色、心の揺れをたくさん詰め込んでいます。
もし『桜雨』が、誰かの心にそっと残る作品になれたなら、それ以上にうれしいことはありません。
そして、この物語を書くことで、あの頃の自分の気持ちを忘れないように、ここへ残していけたらと思っています。
最後まで見届けていただけたら幸いです。
あの日の自分に届くように。そして今、この作品を読んでくださるあなたの心にも、何かひとつ残せたらうれしいです。