少し、隠し情報もありますが、地図を一部公開します。
Ⅰ. エフェス編(マイムハレム~レイブードヤアルの森)
■ マイムハレム地方
分類:山岳盆地・隠れ里地域
所属:エイディン大陸 北東部
概要:峻険な山脈と切り立った海沿いの絶壁に囲まれ、外界から完全に隔絶された緑豊かな渓谷地帯。古くからトーダー教徒が迫害を逃れて暮らしてきた隠れ里であり、外の世界の戦乱や貨幣経済とは無縁の自給自足社会が築かれている。
■ ハールコテルゲドラー山脈
分類:山脈
位置:マイムハレム地方の外周を取り囲む
概要:マイムハレム地方を「m」の字のように囲む巨大な岩山群。海側は切り立った断崖絶壁となっており、外部からの侵入を阻む天然の要害。高地には野生の茶の木(雲海紅茶の原料)が自生している。
■ ガラーシャ村
分類:農山村・集落
位置:マイムハレム地方の中心部
人口:約1,000人
概要:トーダー教徒が暮らすマイムハレムの中心集落。藁葺き屋根の石造りや木組みの素朴な家々が並び、菜園や家畜と共生している。中心部には集会所を兼ねた学び舎や広場がある。
■ エロスの湖
分類:湖沼
位置:ガラーシャ村の北
概要:川底の小石まで透き通る清冽な湖。水面は鏡のように周囲を映し出し、夜になると湖畔周辺に自生する月光花やヤマトボタルが幻想的な光を放つ。
■ パウロの湖・関所
分類:湖沼・交通施設
位置:マイムハレム地方の南部
概要:マイムハレム地方から南の平野部へと通じる唯一の陸路の境界。湖の傍らに木造の関所と防壁が設けられており、よそ者の立ち入りを監視している。
■ レイブードヤアルの森(迷いの森)
分類:広大原生林
位置:マイムハレム地方の西側に広がる
概要:天を突く巨木と湿った腐葉土・シダ類に覆われた太古の深い森。樹神族(エルフ)が張った結界の性質を持ち、土地勘のない外来者が踏み入ると方向感覚を失いループする「迷いの森」となっている。奥地には獰猛な影狼や鎧猪(ヨロイイノシシ)などが生息する。
■ ヴィクトリアの大滝
分類:巨大瀑布・断崖
位置:レイブードヤアルの森 南東部(シギロア村の南東)
概要:森の南下ルートを遮断するようにそびえ立つ、大地を裂くほどの高低差を持つ巨大な滝。水飛沫と轟音が辺りを包み、絶壁のため徒歩での縦断は不可能。
■ シギロア村
分類:樹上集落
位置:レイブードヤアルの森の奥深く(中央部)
人口:約800人
概要:外界との接触を断って暮らす樹神族(エルフ)の隠れ里。森の巨木の上や太い枝の間に木や蔦を編んで作られた「樹上住居(フィレット)」が点在し、各家々は空中にかかる蔦の吊り橋で結ばれている。自然の循環と森の精霊を信仰する長老制・合議制の共同体。
Ⅱ. エセル編(南ミズラハ半島~海路~阿倭列島・白島)
■ 南ミズラハ半島
分類:半島地域
所属:エイディン大陸 北東部沿岸(ロゴス教圏)
概要:地図上で【レ】の字のように突き出た温暖な半島。西側が「明海」、東側が「南ポセイドン海」、南端が「ティラン海峡」に面する。内陸から沿岸にかけて交易港や宿場町が点在する物流の要衝。
■ カラッチ港
分類:港湾商業都市
位置:南ミズラハ半島の東岸(南ポセイドン海に面する)
人口:約15,000人
概要:マイムハレムから森を抜けて最も近い天然の良港。ロゴス教圏特有の白壁の建物が迷路のように入り組み、巨大な倉庫群と風車、魔法街灯が並ぶ。多種多様な人種・船乗り・商人が行き交い、活気と喧騒に満ちているが、奴隷売買や密輸などの裏社会の闇も抱える。
■ カタール砂丘
分類:砂丘・乾燥地帯
位置:カラッチ港からチャバハル港・フィリピへ至る道中
概要:赤茶けた砂と剥き出しの岩肌が連なる広大な砂丘。日中の容赦ない灼熱と夜間の激しい冷え込みが特徴。デューンリザード(砂漠トカゲ)などの肉食生物が生息しており、旅人はラクダやオアシス沿いのルートを利用する。
■ チャバハル港
分類:港湾都市
位置:南ミズラハ半島東岸(カラッチ港から西南西)
人口:約12,000人
概要:白壁と鮮やかな幾何学模様の青いタイルが目を引く美しい港町。宗教的対立からアルケテロス教国の船の入港が固く禁じられている。ティラン海峡や阿倭列島方面へ向かう航路の拠点の一つ。
■ フィリピ
分類:内陸交易都市
位置:南ミズラハ半島南部(カヴァラ港の少し北東)
概要:整備された石畳の街道が通る大規模な都市。カヴァラ港で働く人々の居住地や中継拠点となっており、トーダー教の聖堂や大手開拓ギルド【ノウァーリス】の支部が置かれている。
■ カヴァラ港
分類:巨大ハブ港湾都市
位置:南ミズラハ半島の南端(ティラン海峡に面する)
人口:約55,000人
概要:世界の東西を結ぶティラン海峡最大級の国際貿易港。表通りには海運ギルドや壮麗な石造りの商館が立ち並ぶ一方、裏路地は自警団「タハトン・ファミリー」が実質的に支配している。
■ ティラン海峡~阿倭近海航路
分類:大洋航路・海域
位置:エイディン大陸と阿倭列島(南半球)の間の海(南ポセイドン海・トリトン海)
概要:大陸間を結ぶ長距離の海上交通網。回遊魚や海棲生物が豊富である一方、嵐や台風、海鬼などの魔物が現れる危険海域。魚民族の商人ギルド「タキタロス」が水先案内を担うことで安全が保たれている。
■ 五色列島(ごしきれっとう)
分類:諸島・列島群
所属:阿倭列島 西部海域(筑紫島の北西沖)
概要:赤島、青島、白島、黄島、黒島の五つの島からなる島々。阿倭本土(永崎など)へ渡る前の中継地。かつての内乱や弾圧で敗れた武家や忍びの残党が落ち延びた歴史を持つ。
■ 白島(しらしま)
分類:離島・農漁村地域
所属:五色列島
概要:エメラルドグリーンの美しい海に囲まれた島。石造りの西洋風建築とは異なり、黒板張りの壁や瓦・茅葺きの屋根を持つ純和風の木造建築が密集する。海沿いの漁業と、内陸の傾斜地を切り拓いた「段々田んぼ(水田)」による稲作が盛ん。
福江港(ふくえこう):白島の玄関口となる港。船の修繕や物資の積み替え、魚市場で賑わう。
六方(むかた):福江港から南へ約6kmに位置する農村集落。山肌に沿って幾重にも連なる段々の水田が広がる。
Ⅲ. 作中で言及される周辺の重要地名(位置関係の補足)
ウィグル鉱山/ウィグルの村:
レイブードヤアルの森を抜けた南西の境界(アクラブ砂漠との境)にある赤茶けた荒野の鉱山。犯罪者集団が廃鉱を占拠し、不法採掘と奴隷収容所を運営している。
琉宮(りゅうきゅう):
阿倭列島の最西端に浮かぶ島。エイディン大陸からの船が阿倭海域に入って最初に立ち寄る貿易港。
永崎(ながさき)/出島(でじま):
阿倭列島・筑紫島の西岸にある大港湾都市。外国船の入国は厳しく制限されており、港沖に築かれた扇形の人工島「出島」にて幕府役人による積荷検査と検閲が行われる。