赤見鮭児

昔書いた短編です。 置き場がないので置いておきます

悪夢の館に忍び込んだ盗人、地底の王国に迷い込んだ労働者、僻地に赴く宣教師、騎士と出会った男……そこにあるのは現代社会の光によって姿を消した闇の住人たちとの邂逅。奇妙な世界に迷い込…

未知のウイルスによる災害によって、プラズマシールドによる城壁で封印されたとある都市の一角。ひょんなことから城壁の内部に入り込んでしまった「あたし」は、そこで奇妙な生物と出会う。 …

　某県某所、山奥を進んだ先のとある村には、あらゆる病いや怪我を立ち所に癒す「神通力」が存在する。最寄り駅から車で一時間以上かかる僻地ながら、そこには世界中から持病を抱える人々が救…

　大雨の中、花嫁は花婿を待っていた。 　そこで現れたのは、ふたりのバックパッカーだった。 　ひとりは顔の怖い老人、もうひとりは、黒いローブで体を隠す少女。 　彼らが花嫁と出会っ…

あなたの嫌いな人はどんな人ですか？ ゴミをポイ捨てする人でしょうか？ 長い列を無視する人でしょうか？ 自分にことごとく突っかかってくる人でしょうか？ いつだって、誰にだって、…

『幽霊騎士の冒険』 〝幽霊騎士はカラッぽの騎士、心がないから怒らない〟 〝右手に剣があったけど、たたかう敵はいなかった〟 〝幽霊騎士はカラッぽの騎士、心がないから怖がらない〟…

クローン保険が社会に受けれられるには十分な時間が経った頃。 保険会社に勤める男のもとに妻のクローンが届けられる。日々の仕事で溜めこんだ違和感をクローンへぶつける先に、死が取り返し…

メロスが激怒し暴君ディオニスを暗殺しに行ったと同じ頃合いに、 俺もまた激怒し誰でも良かったのでむしゃくしゃして暴君ディオニスを暗殺しに行くこととなった。 メロスにはセリヌンティウ…

田舎の母親から送られてきた珍味。 その正体とは──

　女はその時が、男とは初対面であった。 「Ｋさん？　お久しぶりです」 　男は、この女のことをはっきり覚えていた。 「ええと……すみません。どこかでお会いしましたっけ」 　いっ…

下校中に巨大な白いキノコを発見した女子高生2人は、突然噴出された胞子を吸ってしまう。 翌朝、そのうちの1人、ハルの手に1本のキノコが生えていた―― １つの奇妙なキノコから、町…