「カクヨムミステリー&ホラー小説コンテスト」の応募期間が終了しました。
参加された皆さま、そして作品を読んで応援してくださった皆さま、ありがとうございました。
『■警告■ 愛媛県松山市全域において『呪』の発生が相次いでいます。』は、締切時点で長編ホラー部門の週間ランキング2位に落ち着きました。
初めて書いた長編ホラーで、最後までお付き合いいただけるだろうかと思いながらの連載でした。こうして一緒に締切を迎えてくださる方がいることを、今はありがたく感じています。続きを待ってくださったことも、感想を残してくださったことも、書き続ける支えになりました。
今日は少しだけ、書いていた側の話を。
この作品では、ずいぶん多くの登場人物に退場してもらいました。だからといって、思い入れがなかったわけではありません。出番が短くても、その人なりに暮らしてきた時間がある。そのつもりで、一人ずつ書いていました。
とくに、橋の下のおじいさん。私はあの人が好きでした。あの人に関わるくだりは、自分で決めたことなのに、書いていてかなりきつかったです。
どの記録のことかは、ここでは伏せておきます。
それから、少し意外だったのは、最後まで運営から修正を求める連絡が来なかったことです。
例の蔵書を紹介する投稿や、商業施設内の映像記録などは、公開するたびに身構えていました。「この描写は直してください」と言われた場合、その修正も済ませて締切に間に合わせなければ、と時間を見込んでいたくらいです。アカウントに何かあった場合に備えて、過去作のバックアップまで取っていました。
それが、思いのほかすんなり最後まで公開できてしまった。登場人物より、作者のほうがよほど心配性だったようです。
今はようやく肩の力が抜けて、誰か考察を書いてくれないかな、とぼんやり考えています。別の人の目には、この一連の記録がどうつながって見えるのか。それを知りたい気持ちは、書き終えてからのほうが強くなりました。
もっとも、作者が裏で何を考えていたかは、読んでくださる方には余計な話かもしれません。この辺りで、ひとまず口を閉じておきます。
次もまた、ホラーを書こうと思っています。
ひたすら怖いものになるのか、少し笑えるものになるのかは、そのときの気分次第です。またお付き合いいただけたら嬉しいです。
そのときまで、この暖簾は掛けたままにしておきます。
それでは皆さま、また次のお話で。