アイギス
初期GEOにおいてPKにデメリットが少なかったころ、PK被害が横行し。
一部のプレイヤーが運営に訴えるも、
その事対し運営は介入しない方針を明言。ただこんな言葉を残した。
『殺すのも、奪うのも等しく自由。なら罰を与えるのも、罪を問うのもそれもまた自由、GEOは君たちプレイヤーが作る世界だ』
この言葉によりアイギスは生まれた。
PKマークの付いたプレイヤーをひたすら狩り続けた。
報酬も契約も無いあるのは怒りと自己満足。
それでも彼らは狩り続けた。
やがて噂は広がった。
「PKをすると、追ってくる連中がいる」
盾のマークを掲げ『アイギス』と名乗り、人斬りを切るPKK。
PKマークの付いたプレイヤーを、
ただ見つけては狩り、
逃げれば追い、
ログアウトすれば待ち伏せし、
復帰すれば再び斬った。
終わりはなかった。
それでも彼らは狩り続けた。
報酬はない。契約もない。
ただの、正義を掲げた粛清。
数が増え、腕が揃い、
PKマークを付けたプレイヤーは
狩られる存在になった。
すると今度は、
狩る側に「依頼」が舞い込むようになる。
「あいつにPKされた」
「仕返ししてほしい」
最初は善意だった。
だが次第に――
私怨、捏造、虚偽が混じり始める。
正義を語る彼らは、
この歪みを見逃せなかった。
誤った断罪は、
PKと同じか、それ以上の罪になる。
信頼と信用がなければ、秩序は作れない。
そう確信した彼らは、
一つの結論に辿り着く。
「証明できない正義は、暴力と変わらない」
そして作られたのが、
《監視者の眼(オブザーバー・アイ)》だった。
事件現場の行動ログを再生し、
誰が、誰に、何をしたのかを
誰の目にも分かる形で示す眼。
嘘は通らない。
言い逃れも出来ない。
感情も、立場も、強さも関係ない。
そこにあるのは事実だけ。
検証は公開された。
ディスコードで、ライブで、常時。
正義は密室で行われてはならない。
それを彼らは、誰よりも理解していた。
アイギスは、
もはや「PKKギルド」ではなくなっていた。
組織は肥大化し、
善意だけでは回らなくなる。
そこで彼らは選んだ。
・懸賞金制度の正式化
・運営資金としての月額費
・役職と権限の明文化
――システムになることを。
こうして《アイギス》は、
一つの組織から、
GEO世界に組み込まれた社会装置へと姿を変えた。
PKは自由だ。
だが、その先に何が待つかも、
また自由だ。
盾を掲げ、人斬りを斬る者たち。
それが――
《アイギス》。
ちなみに月額費はゲーム内ゴールドです。
アイギスのトップはGEOの中でも相当な金持ちです。
まあどちらかというと作りたいから作った設定です。