長編やるやる詐欺の相心です。
この短編は、恐怖の正体(中公新書)を読んでホラーものを書いてみようと思ったところから始まりました。
はじめは「他人の額に落書きをすることで興奮を覚える男」をメインに、キモさと怖さを書こうとしましたが、物語としてのイメージが全く浮かばず頓挫。そこから数ヶ月。「額」は作中に登場させつつ、「大人とは何か」をテーマに再始動。しかし、これもプロット的なものを書いて終了(上野とミナコはこの時誕生)。テーマは決まっても、自分が納得するストーリーができず、ぐだぐだと2025年2月まで公開が遅れました。
主人公の若さと創作への執着など、書きたかったことは一通りできたかなぁと思っています。
今回苦労した点は、キャラクターです。以前もそうだった気がしますが、やっぱり難しいですね。上野はインテリぶったガキなので、そこまで困らなかったのですが、ミナコは…。実質裏の主人公みたいなものなので、仕草や発言には気を使いました。「人見知りだけど、意外と好奇心旺盛」。これがミナコでしょうか。肝心の主人公は、手癖で書いちゃいましたけど。
また、今回の収穫としては、一日に自分が書ける文字数が判明したことです。少なすぎて笑っちゃいましたが。
次回作はどうなることやら。先行き不透明ですが、だらだらと書いていくのだろうな。それでは。