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八十九歳、データがぱんぱん。 それでも、人生はまだシャッターを切り続けている。

https://kakuyomu.jp/works/822139842580271797/episodes/822139842580291434


こうもりじいちゃんは、八十九歳。
昭和十一年生まれの、元・軍国少年だ。

趣味はカメラ。
虫、花、故郷の自然、そして家族の笑顔。
盆や正月、親戚が集まるたびに、必ず集合写真を撮ってきた。

だがこの夏、問題が起きた。
パソコンが開かない。
デジカメのSDカードがいっぱいで、もう写真が撮れない。

――データが、ぱんぱん。

暗証番号を忘れ、操作も少しずつ難しくなっていく中で、
それでもじいちゃんは言う。
「写真を、プリントしたい」

八十九歳のじいちゃんと、
それを何とかしようとする孫。

カメラと写真とパソコンを通して描かれる、
小さなITトラブルと、
家族の時間と、
失われていくもの、残っていくものの話。

写真は、思い出だ。
思い出は、財産だ。

これは、
「もうできない」より「まだやりたい」を大切にする、
ある家族の記録である。

2件のコメント

  •  さとちゃんペッ! さん、拝読致しました。良い作品でした。蝙蝠じいちゃんの背中がいいですねえ。
     
     本日は、拙作「終電なんて大嫌い!」にも素敵なレビューコメントをありがとうございました。とても素直な感想を書いて頂けて、きっとあれでまた読者様に手に取って貰えそうです。「そして、最後は、よかった。。」というお言葉が嬉しかったです。

     それではまた!
  • 小田島匠さま ありがとうございます。

    終電もよかったです。しかし何と言ってもあの傑作「弁護士オダジマと食い逃げ犯」が最高です。オダジマさんをオダマキと間違えていましたので、修正してきます。ごめんなさい。
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