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第11話 日本書紀 完成の宴 そして…… 投稿しました

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――その日、藤原不比等の邸は、歴史が動く音で満ちていた。

「日本書紀、三〇巻、完成!」
天武天皇から続いた一大国家プロジェクトが、今ここに終わりを告げる。
華やかな宴、集う学者と貴族。
けれど、転生お嬢・光明子(あたし)の目に映ったのは――勝者だけが書ける“歴史”の姿だった。

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古代神話を語りながら、あたしは気づいてしまう。
この国の歴史は、誰がどうやって作ったのか。
そして、真の権力はどこにあるのか――。

琵琶の音が響く中、不比等が倒れ、時代は次の章へと動き出す。
「父の死が、あたしの覚悟を決めた。
 この国、あたしが照らしてみせる――」

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