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205話  田植えの後で大豆を植える 投稿しました

https://kakuyomu.jp/works/16818792438048725794/episodes/1681879244000658368

文治三年(1187)春。
田植えが終わり、青景の里は穏やかな季節を迎えていた。
佐竹衆の鍬は冴えわたり、代掻きした田はとろけるように滑らか――まるでフォンダン・ショコラ級のなめらかさ。

だが安介は、ふと感じる。「何かが足りない」。
腹は満ちても、栄養が足りぬ。体を作るたんぱく質が。

豆を増やせ。
畦に植えれば、土を守り、里を養う。
そうして始まった、青景版・栄養革命。

やがて畦道に芽吹く小さな双葉が、
里の希望を照らす――。

黒猫クロエのニャンノートも健在!
「畦とはダムニャ」「田んぼと季節をつなぐ回廊ニャ」と、今日もごきげんに語る。

豆が芽吹く音が聞こえるような、
静かで力強い春の物語。

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