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195話 青景歳時記を知らせよう

https://kakuyomu.jp/works/16818792438048725794/episodes/822139836431030857

俺・安介は、ひとつの長い板を抱えて屋形の広場に立った。炭火の匂いが漂う昼下がり、里人たちの視線が一斉に彼に注がれる。そこには餅つきの冬から布織りの秋まで、季節ごとの仕事と名前が炭で書かれていた――青景で一年を回すための「歳時記」。文字を追えば役割が見え、顔を合わせれば約束が生まれる。「ダメなら直すだけ」と笑い合いながら、俺たちは小さな改良(カイゼン)を積み重ねていくんだ。

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