旅の途中で、ある鍛冶師のお店に以前購入した包丁を研いでもらいたくて寄りました。でも前にいたおじいさんの店主はおらず、今の店主に研ぐ事をお願いできるか聞くと砥石をここで買って自分で研げと言われました。そして次からは新しい刃物の入荷は値が上がるから今買ったほうが良いとも言われました。ここは過去に有名な刀剣を輩出した鍛冶師のお店でした。そんな鍛冶師はもう存在しないのだと…。前の店主のおじいさんは寄ってくれればいつでも研ぎますと言ってくれていました。なまくらな刃物は刃物ではないともいっておられました。おじいさんの包丁は本当に良く切れるものです、値は張りましたが。刃物の事を分かって鍛冶のお店をやっている所は少ないのかもしれません。