百合小説コンテストに、「飛べない私と 飛ばない君」で参加しています。
https://kakuyomu.jp/works/2912051602700807467
この作品は、魔法のiらんどに投稿した3つの作品を連ねた連作短編になります。
それぞれを書き上げた後に後書きも付けましたので、少々編集してそちらも記しておきます。
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このお話は、魔法のiらんどで2020年1月に開催された「月選」に、『鳥かご』のキーワードで参加した作品です。
「鳥かご」をテーマにした物語を考えていた時、被害者と加害者に別れてしまった二人が、お互いに心を閉じ込め合う… そんな場面が浮かんできました。
最初に浮かんだのが、"鳥かご" をモチーフにした詩
その後で、詩の中に登場した二人の短編。高校時代と、それから時間が経ち、大人になって再会した二人の物語
最後に、大人になった二人の短い詩
こんな風に、物語の方が「枠組み」を決めていました。詩と短編の組み合わせは、どこかでやりたいな… と思っていたので、今回「月選」で実現できて良かったです
自分が大切にしていたものが、理不尽な、運命と呼ぶしかない偶然で失われる… この物語の主人公、陽菜と弥生ほど劇的なものではなくても、そういう経験は多くの人に訪れるものだと思います
納得ができない、誰かのせいにしたい… 被害者になってしまった陽菜の行動は、決して正しくはなかったかも知れません。でも器用ではない彼女が前に進むためには、こういう形を取るしかなかったとも思っています。――「正しくない」時間を弥生と共有したことで、陽菜は自分の心と向き合い、自分で次の道を選択することができたのですから。
時間は、苦しむ人に残された最後の味方
たとえ苦しみのさなかには納得できなくても、人生を重ねてゆくうちに少しずつ、苦しみが別の形に変わっていく…。 陽菜のように、弥生のように苦しみの中にいる人たちに、少しでも伝わってほしい。短編の、特に第二幕はそんな風に思いながら書きました。
長い時間を、それぞれが自分の選んだやり方で過ごしたことで、陽菜と弥生は別の形で寄り添うことになりそうです。二人がどんな未来を作っていくのか、私も興味があるので、この後でもう一つか二つ、お話を書くかも知れません
あと、このお話の第三幕は今から十数年後くらいをイメージして書いています。陽菜が自分の道として選んだリハビリ専門医「フィジアトリスト」は、欧米ではすでに活躍していますが、日本ではまだ多くはないかも知れません。
作者が「こういうお医者さんがいたらいいな…」と思って描いたものですので、正確さに欠ける部分もあるかと思います。そこはフィクションとして読んで頂けると幸いです。
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in 魔法のiらんど:2020.3.16