昨日、「エグゼク騎士はふわもこ兎の夢を見るか?」の文字数が8万字を超えて、賞に応募完了しました。
締切前は「あと5,500字」「あと2話」と計算しながら走っていたんですが、なんとかゴール(?)までたどり着けました。受賞するかどうかは審査員のお仕事なので置いておいて、私の側の気持ちは「ひとまずやりとげた」。これだけです。
面白い作品を私は書いている。他の人の評価は知らんけど。
さて、今回はその執筆過程の話をします。
私はこの作品を書くとき、複数のAIを使い分けています。ChatGPT、Grok、Gemini、Claude。それぞれ得意分野が違って、気づいたら役割分担が出来上がっていました。名付けるならAIオーケストラです。カッケー!(自画自賛
なぜ4種類も使うことになったかというと、単純な理由で、全部無料利用だったので、ログの上限が来るたびに次のAIに移動しなければならなかったからです。ビンボーが生んだワークフローですね。
面白かったのが、第11話“凍りつく問い”の決定稿をGeminiに「このAIが何割書いたか評価して」と聞いたときの話です。Geminiは文章を読んで「これはほぼ人間が書いている」と判定しました。Grokに同じ文章を見せると、全く評価が異なり「70〜85%はAI生成寄り」と判定しました。
面白かったのは、二人の判定が割れたポイントです。
一箇所、「クラブサンドの文字はうっすらと滲んでいた」という一文。これは実は、Geminiに乱雑なイメージ「メニューのクラブサンドの文字は滲んでいる」を投げて出してもらった案そのままでした。Grokの「AIっぽさの検出」は、ここに関しては正解だったわけです。
一方、「ウサギの足は、乾いた落ち葉の転がりより速い。」という一文。これもGrokからは「AIが得意とするディテール描写」と判定されていました。でも実際の過程はこうです。
Geminiが「ノワールだから重くしよう」と、こちらのイメージに修飾を盛った案を出す。
Claudeが「その案、文脈・視点とつながっていないよ」と指摘する。
私が「じゃあ全部捨てよう」と判断する。
その結果生まれた一文で、どのAIも直接は提案していません。AI同士の案がぶつかって壊れた後に、自分で拾い直した言葉でした。Grokの判定は、ここに関しては外れです。
つまり私がやっていたのは、AIに代筆させることではなく、AIごとの癖を把握した上で、良い案は採用し、微妙な案は壊し、壊れた後の破片から自分の言葉を組み立てる、という作業でした。あるAIには「BとCが共犯か知りたいD。DがAへ、BとCの関係を探る審問の内容はどのようなものか」と考えてもらい、別のAIには「乱雑なイメージから清書案を出して」と頼み、また別のAIには「自分の作風とズレていないか見て」と頼む。最後に「これは残す」「これは要らない」を決めるのは常に自分、という感じです。
AIの修正案複数を見たあとで、自分の中から全く違う案が出てくるのも日常茶飯事です。
AI利用のタグ設定ですが、「なろう」ではもともとAI間接利用のタグを設定済みでしたが、「カクヨム」の方は今回の応募で初めて正しく設定し直しました。
余談ですが、カクヨムのタグ説明、「【重要】(推奨)」という表記になっていて、「重要なのか推奨なのか、結局どっちなんだい」と一人でツッコミを入れてしまいました(運営側の事情を想像すると、必須にはできないけど把握はしたい、という落としどころなんだろうとは思います)。
私は嘘をつけません。理由は簡単、嘘がバレた後が怖いので。なので、なろうでは既に適用させていた「AI間接利用」のタグ、カクヨムでも今回正しく「AI本文一部利用」で適用させました、というのが今日いちばん伝えたかったことです。
引き続き、AIちゃんたちをビシビシ使いながら、自分が面白いと思える物語を紡いでいきます。
早く「AI利用ログ見せて」と言われたいです。自慢げに見せます。
ちなみに、この文章は8割、AIに書いてもらいました。ガハハ!