長編小説につきましては、前作『風は遠き地に』の完結から、実に3年近くになりますが、この度、久方ぶりに連載を開始しました!
今作も、転生などなしのクラシカルファンタジーですが、前作のような最初から重い設定(出自不明の主人公が、自身の謎の力のせいで敵視されて故郷を追われる)ではなく、海に面した港町の爽やかな雰囲気で始まります。
主人公もある程度裕福な環境で、何不自由なく育った18歳の箱入り息子アオイが、故郷を飛び出し、初めて自分の力で道を切り開こうと奮闘するお話…の予定です。
今まで周りにそんなに厳しいことを言う人もなく、大抵は自分の思うまま、味方に守られて上手く進んできたアオイですが、世の中はそんなに甘くはない。
人生初とも言える壁が立ちはだかった時、どうやって乗り越えて行けばいいのか、彼は葛藤し、迷いながらも、仲間と手を取り合って立ち向かい、解決の方法を探って進もうとする。そんな、たくましい成長物語を描いて行けたらと思います。
この物語の舞台は、『風は遠き〜』と同じ大陸エディラドハルドです。
でも、時代が少し進んで、20数年後のお話になっています。
主人公アオイは、実は前作『風は遠き〜』の主人公ナギの長男なんです。
ナギの結婚相手は、もちろんリナ。彼は今作では2児の父となっています。
前作を読んでくださった人から見たら、あの頼りなかったナギがイリユス神殿長となり、40代に入って、それなりの立場や貫禄も出てきてます…多分。
多分というのは、今作の主人公であり息子のアオイに、冒頭から振り回されているから。
成人の儀を迎え、いよいよ一人前の大人としての道を歩き始めたアオイは、ナギと違って、神殿長の嫡男として、何不自由なく伸び伸びと真っ直ぐ育ったのはいいけれど、平和に育ってるなりに危機感が薄く、のんびりしているところもあって、父から見たらいささかの不安があるわけです。
でも、もう身長も抜かれて、なんだか前のように父の威厳の効果も出ないしで、素直ながらも天然な息子の言動に、眉間に皺が寄りっぱなしです(笑)。
そして、前作でナギの脇を頼もしく固めた2人の兄貴たち、イルギネスと驃(シラカゲ)も健在。2人は今や、イリユス神殿長となったナギの双璧の護衛として、確固たる立場にいます。
イルギネスの息子や、宿敵だったダリュスカインの子供たちも、アオイに関わる重要キャラとして登場します。
そんなこんなで、『竜の魔道』は新作ではありますが、前作を読んで下さった方々にも、懐かしかったり、クスッとできる既存のキャラたちの活躍など、また違ったワクワクをお届けできると思いますので、あらためて追って頂けたら嬉しいです。
マイペースに進めていきますが、公開を始めた以上は完結まで走り抜ける所存ですので、どうぞよろしくお願いします!