アニメ「遊戯王」シリーズで作画監督やキャラクターデザインを担当した、加々美高浩先生のインタビューが公開されました。
「公式】アニメーター加々美高浩氏アニメ「遊☆戯☆王」シリーズ25周年記念インタビュー!」
https://www.youtube.com/watch?v=YnAwZvECu7g
10分ぐらいのところで、加々美先生が「遊戯王」の原作者・高橋和希先生と会ったときのことを話しています。
高橋先生ははじめ、たいそう貧乏をしたそうです。それでも漫画を描きつづけられたことは幸せだった、とのこと。
最近読んだ本に似たようなことが書いてありました。
浅桜新『幸せな人生に「夢」なんていらない』
https://amzn.asia/d/dXVg9DF
中身をかいつまんで話すと、
「『夢』は将来に払わないといけない負債である」
「今を我慢することになれてはいけない。我慢の連続ではなく、やりたいことの連続にする」
というものです。
先日、ノーベル賞を受賞した方がいましたが、彼がずっと我慢をつづけてノーベル賞にたどりついたわけではない、ということです。
もちろん大変な時期、我慢しないといけない時期もあったと思いますが、基本的に「やりたいことの連続」だからつづけられたと、この本を通して解釈することができます。
高橋和希先生もおそらく同じだったのでしょう。
最近は『幸せな人生に「夢」なんていらない』にのっている、ストア派的なことを説いている本が多いように感じます。
誰かに認めてもらうことから、自分で自分の成長を認めていこうという方向へ変化しているようです。
これがいいことなのかどうかはわかりませんが、
「他人に評価をすべて預けてしまう危険性を知ってもらうこと」
「SNSによって承認欲求を満たしたくて仕方がない人への処方箋」
として、こういう本があるのではないかと思います。
いわゆる、社会情勢に対するカウンターではないかと。