登場人物
イケオジ:40代半ばで一人称は俺。主に名乗るのは大黒だが、本名は大城(おおぐすく)。流球出身で在日米軍の黒人兵と日本人女性の子。物心ついた頃には父は帰国しておりシングルマザーではあったが、祖父母もいたため主に祖父に空手を習うなどして幼少期を過ごす。だが、ハーフの子であることを次第に嘲笑されるようになり性格が荒んで闘争心の赴くまま喧嘩に明け暮れる。母親が死亡した後アメリゴに単身飛び込み、ベガスで賭け試合の選手になるなどする。そこでのファイトマネーやギャンブル、株式投資などで資産を形成して今に至る。
現在は日本の斗京でホテル暮らしをしている。使いきれないほどの金を持つが、反面闘争心を満たせぬようになって虚無感を抱いていたが……
なお、黒人の血を有していることがコンプレックスになっており、子供を持つことは全く考えていない。
ヒロイン1:主にクロミを名乗るが本名は光楽胡桃(みつらくるみ)。18歳。千波県出身。一人称はあーし。父はすでに亡く、忙しく働く母との二人暮らし。元々病弱でかつ発達障害の気があり勉強が苦手で、高校では授業についていけなくなり次第に不登校となって母との関係も悪化、斗京の塔横(トーヨコ)で似たような境遇の女友達と過ごしながら、スリなどで生計を立てるようになる。食費と宿泊費など以外は風邪薬を買う金に回してしょっちゅうオーバードーズして不安解消しつつ快楽に耽っていたが、大黒の財布をスろうとして失敗したことから彼の投資先になる。勉強は苦手だが、瞬間記憶能力に秀でており手癖の悪さでイカサマも得意、ODによる性格変容はブラフにも使える。大黒については不気味に思いつつも金払いが良いためとりあえずホイホイつるんでいたが、次第に父親代わりを求めるようになる。黒を基調としたゴスロリ地雷系ファッションを好む。
ヒロイン2:本名は趙朱迪(チャオジュディ、日本語読みだとちょうしゅてき)。クロミの恋の鞘当て役。三十代で一人称はワタシ。震国系の元暗殺者。賭け試合で大黒を殺すために雇われたが、肉弾戦でもベッド上でも敗れ、最終的に大黒の資産管理会社で秘書をするようになる。切れ長の眼を持つ美人で、彼を心から敬愛しているが大黒は子供を欲していないため結婚して欲しいと言えずにいる。クロミとは新型コロナワクチン接種での隔離で出会い、どうでも良い小娘くらいに思っていたが、これを利用して大黒に対しさらに積極的なアプローチを繰り返すようになる。それはクロミにも大きな影響を与え……
表テーマ 「少女がバトルや恋愛などを通じて一人前になっていく話」
裏テーマ 「社会から弾かれた者たちが、自分たちの縁を作り直す話」
塔横=斗京周辺の諸々の感情が最近渦巻くようになった異界の迷宮・鬼市。ここや他の異界(ベガス)でカネを稼ぐことをファンタジー要素とする
そもそも斗京は龍脈や強大な新皇の霊力渦巻く地であった。それが穢戸時代になり人口が増え、異界としての基礎を整えた。そして、大震災や世界大戦での大空襲により完全な異界たる鬼市《ダンジョン》として確立し、膨大なカネが流れ込む地と化した。
この話は異能力バトルに変換しやすかったり各都市の鬼市《ダンジョン》を巡る短編を連作できる強みがある。