• 現代ファンタジー

第2章・エピローグ第8節公開しました|設計された死角

「昨日の返事よ」

 Aurelは艶やかな眼差しで、Evanの瞳を覗き込んだ。Evanがもう一度、息を呑む。

「大事なことは直接伝える主義なの。そういうことだから、仕事頑張って。また連絡するわ」

 Evanの胸に手のひらを添えてから、Aurelは踵を返した。エレベーターのボタンを押し、振り向いて笑う。

 ほどなく扉が開くと、軽く手を振って乗り込んだ。

「あ、Aurelさん……」

 Evanは名残惜しそうに手を伸ばした。その声は、閉じたエレベーターの扉に跳ね返った。

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