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アスベストと人工シリカ繊維の違い

レース時代劇のストーリー上は不要と思って一度削りましたが、どこかで書いた方が良いのかな……と思っています。

作中時代はちょうどアスベストの有害性が臨床実証され、とあるブレーキシュー製造会社は「アスベストフリーのブレーキシュー」をいち早く発売した時代でもあります。
アスベストの有害性が医療界の一部でしか知られていなかった時代ですから「アスベストフリー」は宣伝効果がなかったようですが。

同時に、人工シリカ繊維のメーカー各社が「いかにしてアスベストに近い品質のものを作るか」を競っていた時代でもあります。

アスベストの有害性が周知になるのは作中年代からおよそ30年後のことで、各メーカーは「人工シリカ繊維はアスベストとは違う」と宣伝に努めるようになります。
実際、人工シリカ繊維とアスベストの有害性は違います。

作中の歴代ツクバGP(今のところ93TC、94RCしか登場させていませんが)にはアスベストは使っていません。人工シリカ繊維で十分なので。
である以上はストーリー上は不要なはずなんですが……。

当時の人はアスベストと人工シリカ繊維を混同していることがあるので、後世の歴史家が戸惑うかもしれません。

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