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ゴム板を積層したサスペンション

 フォーミュラカーレース時代劇に挿絵を直接入れることはできませんが、イメージしていただくために軽飛行機用の実例を紹介します。

 近年では軽飛行機でもより大きな飛行機と同じサスペンションを使う例が増えていますが、しかし実績ある構成を採用している機体やメーカーもあります。

 そのひとつが添付画像の、米国ゼニス社の軽飛行機が用いているサスペンションです。空冷です。

 ツクバGP(今のところ93TCと94RC)が用いているサスペンションユニットの外見は単なる円筒で、その内部にゼニスのサスペンションと似たものが入っていてクーラントに浸されています。

 ただし、ゼニス社が用いているゴム板は作中時代には世界のどこにもなかったシリコンゴム。
 空冷で十分に未舗装滑走路での運用に耐えます。真冬のアラスカでも真夏のフロリダでも問題なし。

 ツクバは作中時代に防振ゴムとして使われていた、松ヤニ添加して適度な硬さに調性した天然ゴム(なので、サーキットを走るにもクーラントで冷やさないといけない)と言う決定的な技術水準の格差があります。

「金属バネとオイルダンパーのセットより軽い」利点は同じです。

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