戦闘描写が単調になる為、改善方法を調べてみた。
一.五感を使う
視覚だけでなく、他の感覚を描写することで戦闘描写に深みと臨場感が生まれる。
1.聴覚
・剣がぶつかり合う金属音。
・矢が空気を切り裂く音
・荒い息遣い
・血が飛び散る音
・地面を踏みしめる音
2.触覚
・武器を握る手の感覚
・汗が流れる感覚
・打撃を受けたときの衝撃
・熱さや冷たさ
・風圧
3.嗅覚、味覚
・土埃の匂い
・血の匂い
・硝煙の匂い
・口の中に広がる鉄の味
二.登場人物の感情と心理描写
戦闘は単なる動作の連続では無く、命を賭けた極限状態である。登場人物が何を感じ、何を考えているかを挿入することで、読者がキャラクターに感情移入できるようになる。
1.恐怖や不安
・足がすくむ
・手が震える
・死の予感が背筋を走る
2.怒りや決意
・憎しみがこみ上げる
・絶対に勝つという想いで歯を食いしばる
3.集中と冷静
・周りの音が消え、敵の動きがスローモーションになる
三.状況と戦術の描写
何が起こっているか、読者が想像し易いように状況を詳細に描写することが重要。
1.位置関係
・誰が何処にいるのか?
・敵との距離間隔はどのくらいか?
2.地形の利用
・壁を背にする
・障害物の陰に隠れる
・高低差を利用する
3.戦術的な駆け引き
・相手の裏をかく動き
・フェイント
・仲間の連携
四.緩急をつける
常に激しい戦闘描写が続くと、読者が飽きてしまい、重要な場面でのインパクトが薄れてしまう。
1.速い描写
・決定的な一撃
・めまぐるしい戦闘描写はテンポ良く
2.遅い描写
・攻撃の直前
・決着の瞬間
・心理描写をじっくりと描き緊張感を高める
五.身体的な描写を具体的に
『斬った』『攻撃した』だけでなく、具体的にどのように動いたかを描写する。
・『剣を振り下ろす』→『体重を乗せて袈裟懸けに剣を叩きつける』
・『避けた』→『紙一重で身をひねり、刃先が頬を掠める』
六.優れた作品から学ぶ
戦闘描写が上手いとされる小説や漫画、映画などを見て学ぶことも重要。どのように五感や心理描写がされているか、どのように緩急がされているかを観察することが重要。