• 異世界ファンタジー

第344話 仮面の獣人 アオイ

  《二突 ギルド》

 中では、獣人たちの冒険者が集まり、次の依頼や遠征の予定について活発に話し合っていた。

 そこへ――噂の“仮面の女獣人”が入ってくる。

 一瞬、ギルド内の空気が張り詰めた。

 誰もがその姿を見て、言葉を止める。しかしすぐに元の会話に戻るものの……全員、どこかでその女をチラチラと視線で追っていた。

 「……」

 金髪で、仮面をつけた女獣人は無言のまま、壁に貼られた依頼掲示板を見渡す。

 いくつかの紙に目を通し、ひとつを手に取ると、迷いなくカウンターへと向かった。

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