【ロスボ】ランクマッチリミテッドで☆100粒獲得するまで終われない!?【耐久企画】配信中。
『ぐああ!“ドンッ!”負けた!』
台パンを1つ挟んで負けを認めるロイン。
対戦相手の失点は0、つまりはALL PERFECT。
対するロインは失点1、途中で1つだけgreatが出てしまったためFULL CONBO。
非常に惜しい対戦ではあったが、負けは負けである。
『あー……やりたくねぇ』
ロインはコメントを見ながら呟く。
そう、配信開始の時に言っていたスナイプと対戦して負けた場合、罰ゲームルーレットを回し実行する……という罰ゲーム。
先程の勝負の失点時からチャット欄では罰ゲームを望む声が多数見えたが、今の呟きから逃げるなという声が増えた。
『はぁー、やらなきゃダメ?ダメかー』
ほんの少し弱音を見せるだけで、リスナーは即座に“ダメだ” “やれ”というコメントで叱咤する。
飴と鞭で飴を与えるのを忘れた者たちがロインのリスナーだ。
『そんじゃルーレットだけど、今から出すぞ。ポチッとな』
ロインの言葉に合わせて画面が切り替わる。
画面上には大きな円形のルーレットが1つ。デザインはシンプルで罰ゲームの枠は5つだが、全て黒く覆われている。
『今から中身の発表な。まず1つ目』
そう言うと5等分に切り分けられたうちの上の部分がアップで映される。
そして黒い部分が薄れていき————
『これがセンブリ茶コップ1杯!苦いやつね』
——現れたのは【センブリ】という文字。
テレビの罰ゲームでもよく使われていたセンブリ茶。OurTubeでもたまに見かける苦味の強いお茶だ。
『で、次はー……これ』
右回りに開示していくようで、次の伏せられていた文字が姿を現す。
『激辛グミ。海外からわざわざ取り寄せたやつなんだけど、ヤバそうなんだよ。今日で舌終わるかも』
こちらもまた罰ゲームで有名な海外産の激辛グミ。
本人は激辛もそこそこイケるとのことだが、果たして……。
『3つ目がー……コイツ』
次のを開示するロインの表情は苦々しげだ。
どうやら罰ゲームとして1番受けたくないのはこれらしい。
『バッタです。…………これ1番食いたくねぇ』
まさかの昆虫。
食いたくないなら何故選んだという気もするが、そこそこ需要はあると判断してのことだろう。
『そんで4つ目が……ポエムツイート。これは後日投稿する形になるんで。複数回これ出たら、回数分投稿っていうね。1個でいいじゃん』
ポエムツイートとは、また……。
人によって黒歴史を抉られるセレクトと言えよう。そしてロイン自身も黒歴史をネットの世界に作ってしまうという不幸の連鎖。
『そして、これが最後……縄跳び100回!これも後日動画で投稿のヤツね』
最後の罰ゲームは運動系。
たしかに配信者という運動とは無縁そうな職であれば、これも罰ゲームになる。
と、ここまで5つ。
全部が違う系統の罰となっており、視聴者たちも非常に楽しめる内容と言えるだろう。
『以上、5つが罰ゲームの内容……ってわけで回してくぞー』
ロインがそう言ってルーレットを回す。
クルクルと回って次第にゆっくりになり、止まったのは————
『おぉー!激辛グミ!まだマシなヤツ』
——他のラインナップが酷すぎてマシなヤツ扱いされている激辛グミであった。
配信の手元映像には件のグミが映されており、パッと見ただけではそこまで普通のグミとの違いが分からない。
ただパッケージが骸骨マークが描かれていたり、やたら赤いのが気になるくらい。
『えーっと、なんか説明書付いてるわ。なになに?」
どうやらこのグミは1粒をしっかり何回も噛んで味わうものらしい。
そうすると刺激MAXで天にも昇る辛味を体験できるのだとか。
ツッコミどころ満載の説明書を読み終えると、チャット欄では本気の心配の声がちらほら。
“大丈夫か?それ天にも昇るって死んでない?” “天にも昇るじゃなくて地を這う辛味だろ”といったツッコミをしながら制止を促すテクニシャンなコメントたちだ。
……これでも一応彼らなりの心配である。ホントダヨ?
『ハハッ、大袈裟だな!お前ら!』
だがロインは止まらない。
どころか軽々しく口にグミを放り込み、しっかりお口を閉じて噛み始めた。
『うーん、今のところはそんな…………んん!?あ゙っ゙!!がっ゙!?あ゙ぁ゙ぁ゙あ゙!!!』
数秒後、ロインは濁った悲鳴?絶叫?を上げて事切れたように机に倒れ伏した。
だが、チラリと見える額や首筋にはとてつもない汗をかいていた。
『…………ッ!!』
少しして起き上がると、舌を出して犬のように呼吸を荒くする。
『辛ッ!!つか、めっちゃ痛い!舌が焼ける!』
食レポを忘れない実況者の鑑である。
それから水をがぶ飲みし、落ち着くまでランクマッチはストップ。
チャット欄は憐れみのスパチャと笑い転げる鬼畜コメントで埋まった。
『あ゙ぁ゙ー!何でこんなスパチャ飛んでんの?舌痛っ!これ遅れて喉もヤバいわ』
落ち着くまで10分は要し、それでも舌と喉の痛みは引かないらしかった。
だが企画をいつまでも止めるわけにもいかずランクマッチを再開した。
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激辛グミ直後のランクマッチ中。
『さすがに!2連続はヤダ!!ミスれ!お前!ミスれー!!』
痛みの影響か精細さを欠いたロインは早々にgreatを連発し、現在崖っぷち。
プライドのへったくれもない叫びも虚しく、相手はALL PERFECTでプレイを終了し2戦連続の罰ゲームが決定した。
『終わってるわ、マジで。クソがよ』
文句を言いながらも、ルーレットの画面を表示させるロイン。
罰ゲームを逃げないのは褒められるべきところであるが、“ざまぁw”というコメントやバッタの絵文字が貼り付けられたスパチャが飛んできたりと、どこまでもリスナーは罰ゲームを望んでいた。
『へいへい。回せってね。だが、バッタ!テメェはダメだ!いけー!』
バッタに対して当たりが強いロインはルーレットを再び回す。
そして今度は————
『——バッタじゃねぇかよ!!イカサマだ!!ふざけやがって“ドンッ!ドンッ!”』
大声を上げて台パンを2連。
余程バッタが嫌なのだろう。
『はぁー……食いたくねぇ』
ボソリと漏れた声。
対するチャット欄は“食え” “お前が用意したご馳走だぞw”と中々に辛辣。
ロインも思わず酷ぇと小さく呟く。
『あぁぁー……男は度胸!いざゆかん!』
ドラマ何かで言いそうな言葉とともにロインは思い切ってバッタを噛む。
シャリシャリと生々しい音をマイクが拾う。
新手のASMRのようであるが、ロインの顔色は次第に悪くなっていく。
『うえっ!おえっ!気持ちわりっ!あ゙ぁ゙ー!ハー!口の中がキショい!』
中々愉快なことになっていくロイン。
ここでも何故か無言スパチャが飛ぶ。それもロインの配信ではあまりコメントなど打たない女性リスナーから。
不思議なこともあるものだ。
『あー……あれだ、激辛グミ食ってて良かったわ。味覚死んでるから味分かんなかった。でも食感がクソ気持ちわりぃ』
まさかの激辛グミによるシナジーでダメージを半減していたらしい。
それでも食感だけは貫通してきたらしく、顔色は悪いままだ。
『これならまだバッタの方がダメージは少ないわ。あ、いや、どっちも後遺症残るからどっちもどっちだわ』
まだまだ☆100粒耐久ランクマッチ企画は続く。