今日も酔った勢いで、近況ノートを開いてしまう。どうしても吐き出したい。酒のせいにすれば、大抵のことは大目に見て貰えると信じて……
コメディを考えるとき、僕の中で絶対に越えられない壁に突き当たってしまう。それは平仮名で書かれた、「ちんちん」と言う単語だ。既に笑いが堪えられない。
スカした明朝体であると更に良い。僕はこの単語に出会うたび、満員電車の中であっても、マッドサイエンティストが内なる愉悦に抗えないかのように、クックックと不穏な笑いを堪えることができないでいる。正面に座っている女子高生は、まさか「ちんちん」によって、この笑いが溢れ出ているとは思いもしないだろう。この究極の魔法のようなワード。赤塚不二夫先生のようなギャグに僕は、抗うことができないでいる。少年の頃、コロコロコミックによって植え付けられた「ちんちん」のもつ破壊力。僕はそれを超えることができないまま、つまらない大人になってしまったのかもしれない。
という訳で、短編小説夢幻の夜。漂流
どうぞ宜しくお願いします。