二枚貝

堕神の末裔として忌み嫌われ、隠れるようにしてひっそりと暮らしていた少女・淡雪は、家族の薬代のために第二皇子の涼月と形式上の結婚をすることになる。 帝一族に起こる不幸は堕神に呪わ…

女主君×男臣下の短編集。 愛ではなく忠誠を望む関係性。 それぞれの話は独立していて、基本的に関連性はありません。 忠誠エンドの話がメインですが、一部恋愛要素が入るものもあるかもし…

古賀コン参加作品。「ママにならないで」がテーマの短編。

副題：赤い靴を履いて踊り続けた少女の脚を一撃で斬り飛ばすとか、そんな凄腕の剣士がなんで街外れの小屋で木こりなんてやっていたのか気になったから書いてみた

騎士はかつて目の前で主を殺された時の夢をみる。三十年経ってさえも。

思春期の男女のからだに突然あざが現れる――それが妖精病。 妖精は気に入った人間に目印のあざをつけて、それ以降、人間を守護し、幸運を与えるという。 近年ではSNSの「＃妖精病」タグ…

憧れは、手の届かないことへの安堵。

おひなさまって、怖いと思うことも許されない風潮、ありますよね。

女子高生の「わたし」にしか見えない、正体不明の人外・シンジャ様。彼女に与えられた金色の鈴が、いつも「わたし」の足首に揺れている。 この鈴って何？　ある日たずねると、シンジャ様は答…

柳田国男の『民俗禁忌語彙』を読んでいて「待てよこの風習知ってる！　じーちゃんばーちゃんから昔っから言われてたやつだ！」となったものがいくつもあったので小説にしました。

大帝国レーヴェリアの信仰の頂点に位置する盲目の大聖女イリス。 彼女のもとをある日帝国の皇太子アルヴェルディスが訪れ、泣きついた。 『いずれかの聖女の中から妃を選ばなければならな…

――わたくしは、仇のもとへ嫁がされることになる。 アーガイル公爵令嬢リュミエーヌ、16歳。 王家を強く憎む、親を失ったばかりの次期公爵の少女のもとに、ある日、国王より使者が遣わ…

何の色が好き？　月末が近づくと、いつも同じことを訊ねてくる川端さん。 KAC2024 お題：ささくれ

愛した女のために、聖女としての地位を剥奪され処刑されるリィシア・アッシェン。 処刑の瞬間が迫るなか、彼女は一刻も早く――愛しいひとに、その言葉を伝えなければならない。

かつて栄えた貴族の屋敷跡から見つかった生首が語る、生首にまつわる種々の小話。 幻想、猟奇、恋愛、憎悪、笑い話、意味のわからない話、なんでもありの短編集。

ロッドラント王女カレンは、かつて父が滅ぼした王国ステラリオンの生き残りの王女にルゥと名付け、「わたしの人形」と呼び、片時も側から離さずにいた。 ルゥはカレン王女のお気に入り。王宮…

祠に祈ったって？　だってあの祠は…

第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト短歌の部

その神は天上の草花を身にまとう。それらはすべて、人間にとっては強い毒となる。 だから神に捧げられる贄たちのなかでも、季神の贄はことさら短命に終わるのだ。 ※別サイトでも掲載中の…

数字の「７」を尊ぶ伝統のある僻地の小さな村・七幸村で起こる、不幸な事件。 因習にとらわれたこの村に生まれた、少年少女の物語。

ある年の冬の暮れ。 陽も沈みかけ、例年以上の冷え込みをみせるなか、道行く人びとに声をかける一人の少女がおりました。 「マッチョ……マッチョは、いりませんか……」

王宮の奥、限られた者しか立ち入れぬその場所に、幽霊が出るという。 調査のために訪れた兵士は、闇夜のなかに浮かび上がる花の如き、ひとりの舞姫に会う。 彼女は、自らを伝説の舞姫カ…

地方の旧家・萬陵院家の人間が次々に殺される事件が起こる。 事件解決のために呼ばれた名探偵は、見事な推理で連続殺人事件の謎を解いてみせた。 だが、明かされた事実は、依頼主のお気…

彼女にぬいぐるみをプレゼントできなくて振られた男が語る、ぬいぐるみの怖い話。

書痴一族として有名な伯爵家の蔵書が売り払われることになった。 大賑わいの売り立ての最中、亡くなった当主の若き未亡人のもとへ、昔の知り合いが現れて一冊の書物を所望する――。

グランヴィル大公女エセル――出生に関わる疑念のために、王族でありながら、存在を無視されている少女には婚約者がいる。 彼、第二王子アレクシスは、優秀で将来を期待されていながら、エセ…

肖像画に恋をした少年の話。 性癖：絶対に成就しない恋　故人や無機物や人外などへの恋慕　片想い

筆者の夢日記より抜粋。

吸血鬼たちがどうして人間の血なんて吸うのか、理由を知っているか？ 彼らは探しているんだよ。