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いいや!限界だッ!押すねッ!

友人のスーパーカーでドライブした。

作者は助手席にて同席。

友人は念願のスーパーカーを手に入れウッキウキだったのである。


しかし……。

鼻がかゆい……ゆ、指を突っ込んで少しだけ、少しだけほじりたい! 
私は我慢できずにおもいっきり人差し指で鼻ホジしたのである。

ゴッソリとめっちゃ指について取れた。

場面が違えば最高の気持ちよさだったに違いない。

だが、今回は状況が違う! 場面が違う!

今じゃないんだよぉぉぉッッ!! と、心から思ったのである。

友人の高級車を汚すわけにはいかない! 親指と人差し指でがっちりロック。

吉良吉影の「いいや! 限界だ! 押すね!」をご存じだろうか。

だが今の私は逆である。

いいや! 限界でも絶対に離さないねッ!!

親指と人差し指が離れた瞬間、高級車の尊厳が爆発する。

絶対に離すわけにはいかない……絶対にだッッ!

友人が、信号待ちでおもむろに握手を求めにきた。

きっと、最高のスーパーカーを手に入れた嬉しさのあまり、私に握手を求めたのだろう。


無理だ……。
物理的に絶対に無理なのである。

私は「コンビニ寄って! お願い! トイレ行きたい」と、そう懇願した。


あの時のお願いはもはや、命乞いと同然であったはず。

コンビニに車が止まる。

跳ね上げ式のドアを勢いよく開け、車から降りる!

やった! 間に合う! この爆弾を処理することができる!と。



しかし――。

近くにいたこどもが「それ、めっちゃカッコいい車ですね! 何て名前ですか?」と聞いてきた。

おい! それどころじゃねぇんだよ!!
黙れクソガキぃぃ! と心の中でビンタをしていた。


が、しかしそんなことやると事案になるので引きつった笑顔で対応していた。

友人が思いもよらない、とんでもないことを発言したのである。

「乗って写真撮ろうか?」

こどもは何故か私にスマホを渡したのである。

くそぅ! 左手が使えないってのに!!

右手で写真を撮る。
画像の中の子供はこれ以上ないくらい笑顔だった。

私はすぐにトイレに行き、手を洗う。
スッキリした気持ちで車に乗った。
もう安全だ……このままドライブを楽しもう!



しかし――。


は、鼻が……かゆい……。

まだ、この悪夢は覚めることがなさそうだ……終。


……コメントくださいw

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