短編を書いている最中ですが、歌詞を書きたくなるので『勝手にファンソングを作ってみた』の第6弾を。
今回は、私が尊敬している作家さんの一人、馬渕まりさんの『わだつみに抱かれて』です。
馬渕まりさんの作品
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https://kakuyomu.jp/works/16818622176728224633 昭和13年、江田島海軍兵学校の特別室に入った5人の生徒たち。
水泳でオリンピックの強化選手に選ばれた同質の男の謎の死から始まるミステリー小説です。
素晴らしい作品ですので、ぜひとも読んでみてください。
歌詞は、海軍や兵学校を前面に押し出さず、でも若者の青春や置かれた状況を静かに歌うような、そんなイメージで作りました。
曲調は、火曜サスペンス劇場を強く意識しています。若者たちを見守る母親のような、そんな雰囲気を持たせたかったのですが、どうでしょうか?
良ければ聴いてみてください。
↓
https://suno.com/s/QH3sXVISAFbPrFBh『わだつみに抱かれて』
[Verse 1]
古鷹のぞむ 瀬戸の凪
白亜の学舎 友の声
潮風運ぶ 未来には
僕たちだけの 夢がある
[Pre-Chorus]
やがて風は変わり うねりが増しゆき
友の姿が 水面に溶ける
[Chorus]
わだつみに抱かれて
僕らは生きる
運命の中にでも
光はあるか
選ばれた五つ星
戸惑う瞳
時代の波間に
流されてゆく
[Verse 2]
暑い日射しに 目を細め
友と笑いあい 共に学ぶ
日記に残された 声は消え
紅茶の香りが 残っている
[Pre-Chorus]
夏の思い出に見た 美しきひと
揺蕩う心 夜風に冷えて
[Chorus]
わだつみに抱かれて
僕らは嘆く
行く末まだ見えず
光を探す
五輪に結ばれた
絆は今も
時代の波濤(はとう)に
飲まれてゆく
[Bridge]
いつの日か震える指を
引き金に置くのだろうか
いつか僕が見つめる海は
碧く輝いてるだろうか
[Final-Chorus]
わだつみに抱かれて
僕らは眠る
誇りを持てていれば
光は見える
五輪の夢を追い
今を生きよう
時代の波音が
全て包む
[Outro]
わだつみに抱かれて
友よ眠れ