師匠からのシャドウナイトエピソード1のレビュー

本作が、著者の第一弾の長編アクション小説である。昨今の小説から失われた、「描写」の力を遺憾なく発揮し、丁寧に書き込まれたデティールは、比類がないほど完成度が高い。作家の処女作には、その全ての萌芽が宿っていると言われる。読み進めるうちに、著者のエンターテイメントへのこだわりや、日本の小説から失われた「描写」の力が、本作から蘇生してくるではないか。アクションシーンは圧巻である。銃器へのフェチシズムは、大藪春彦の死以来、失われたままであったが、著者が見事に復活させている。痛快かつ完璧な構成で、非の打ち所がないほどに、完成度が高い。お勧めの一冊である。

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