RUIN

多種多様な種族の住む世界《ヴィシュヌ》。 強靭な肉体を持ち、多くの魔力を有する魔族。 精霊や妖精と親和性が高く、多くの魔力を有する半精族。 魔力は少ないが、高い身体能力と獣性を…

私はずっと前から見ている夢がある。 私にとって、それは悪夢だった。 けれど、夢は夢。 覚めて仕舞えば、逃げられる。 …はずだった。 全ては神の掌の上だった。

わがまま聖女と呼ばれる私の真実と、聖女にのみ優しい一途な王子の実態。

私は、家族からも社交界からも嫌われている。 理由はわからない。 物心ついた時には、すでに嫌われていた。 唯一安らげるのは、婚約者と一緒にいるときだけ。 それなのに、その婚約者に…

かつてキリングドールと呼ばれた私が、ある人に拾われて、人間としての感情を学んで生きていく話。

私は王城で、下級メイドとして働いています。 私は人に見られることが苦手で、人が全く来ない廃宮の掃除を担当しています。 そんな私は、王城内で色々な密談を目撃してしまうのです。 さ…

とある少女と、少女の恩人である彼のお話。 かつて少女は、世界に絶望し、憎悪した。 そんな少女に、手を差し伸べて助けたのは、一人の男性。 その時、少女は誓った。 自分の全てを賭け…

誰かが私を殺そうとした。 王妃である私は、何者かに毒を盛られて死にかけた。 黒幕がわかっていないのに、国王は捜査を打ち切った。 このままでは、命がいくつあっても足りない。 国…

王太子から呼ばれ、前に出てみると、流行りの小説に似た婚約破棄の場面。 家に帰れば父からの叱責。 苛々がピークに達した侯爵令嬢は、時計塔の天辺に登って、今までの不満をぶちまける。

私はお飾りの王妃だ。 政治も王妃の役割も、何もできない。 結婚した夫とは、白い結婚だ。 全ての貴族が、それを知っている。 使用人は職務放棄し、貴族は私を貶める。 けれどあなたた…

私は帝国の第六皇女。 一番幼く、後ろ盾のない私は、侍女と護衛の三人でのんびり後宮ライフを送っていた。 それなのに皇帝の一言で、その平穏な生活は幕を閉じるのだった。 帝位争いな…