中央人事院の会議室には、各院の採用担当官が集まり、内示に向け最終の話し合いが持たれていた。
卓上には、学生毎に、学院評価、各官署の採用希望、部署別の新任者定員、そして本人の進路希望調書が揃えられている。
補助精霊によって学生ごとに同じ形式へ整理され、本人希望と受入希望が一致する項目、複数官署が競合する者、定員に対して希望者が多い部署には、それぞれ異なる符号が付けられている。
「確認します。本人希望は最大限尊重します。ただし、希望順位だけで機械的に配置するものではありません」
中央人事院の官吏が会議を始めた。
「各官署の必要人員、学院評価、適性、育成計画を総合して配置案を作成します。本人と受入側の希望が一致していても、育成上不適当と判断すれば変更します。なお、軍務課程進学者は別途処理します」
軍務院の担当官が頷いた。
最初の学生記録が卓上に呼び出された。