• に登録
  • 現代ドラマ
  • 現代ファンタジー

「作戦会議」のシーン。動きがないです。……どうやって面白く表現する?

※拙作を読んでいなくても楽しめる近況ノートを目指して、冒頭では更新情報以外のネタを振っていきます。
 ――そのほうが面白そうだから。


 田中芳樹氏の小説に『銀河英雄伝説』という作品があります。
 知っている方は当然のようにご存知だと思いますが、ざっくり説明すると宇宙戦争ものです。(ざっくりすぎて、すみません)
 大雑把に言って、同盟軍と帝国軍に分かれています。(大雑把すぎて、すみません)
 こういう舞台、世界観なので「作戦会議」が行われるシーンが多く書かれています。

 この作品、アニメ化されました。
 そして、私はその回を見ていないのですが、「30分間、ずっと作戦会議をしているだけの回」があるそうです。

 え……。アニメで?
 映えないじゃん……。


 アニメになると顕著だと思いますが、小説でも、動きの少ないシーンは面白く表現するのが難しいと思います。
 そして、特定の人物の心情を書き連ね続けるわけにもいかない「作戦会議」のシーンは、更に難しいと思います。

「作戦会議」――どう書いたら、盛り上がるのでしょうか……?


#原作の『銀河英雄伝説』の作戦会議では、「どんな厚い防御でもいずれは届かなくなる」(だったかな?)という説明をしながら、何重にも重ねた紙の上にワインを落とし、最終的には染みが届かない紙がある、みたいな「動作」を入れていたシーンがあった気がします。うろ覚えですが。
 会議に「動作」を取り入れていたんだなぁ、と今更のように思い出しました。


 大人数が一同に会して「会議(話し合い)」するシーン。
 難易度が高いです。
(そもそも、大人数を一度に書くこと自体、難しい)

 そして、拙作。
 今回と次回、「作戦会議」です。
 最大限の努力はしました。でも、これ以上は、巧く書けない……無理……。



 そんなわけで、
『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

  第六章 飛翔の羅針図を

  1.花咲く藤の昼下がり-2

 を、明日、土曜日、朝7時ごろ更新します。
 よろしくお願いします。

※第一部完結まで、毎週土曜日朝7時ごろ、定期更新です。
 近況ノートは、朝寝坊してもいいように(すみません)、前日に上げておきます。



 以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます。
 本編のあとにお読みください)











 制作ノート
「『大人数が一堂に会し、作戦会議を行う』というシーンのハードルの高さ……」

 絵の存在しない小説では、「今、このシーンに誰がいるのか」は、文字で明記しなければ、分かってもらえません。
 漫画やアニメ、ドラマなら、台詞がなくても姿を出すことはできるのですが、小説では「いる」ことを書いてあげないと、読者に存在を認めてもらえないのです。
(逆に、前のシーンからの続きの場合、そのキャラクターが「いなく」ても、一緒にいたキャラクターがいるから、一緒にいるんだろう、と勝手に思い込まれてしまうこともあります)

 そんなわけで、冒頭でハオリュウに点呼とってもらいました……。
 彼が、円形のテーブルに座っている一堂を見渡すことで、そこにいる人間を明確に書いているのです。あからさま過ぎて、何かなーと思ったのですが……(仕方ないじゃん)。

 けれど、結局出てきたのは、ハオリュウとルイフォン+αという感じでした。
 全員をまんべんなく出すのは無理でした。

 今までの振り返りをして、ここまでの経緯を説明するための会議のシーンだったのですが、ハオリュウがルイフォンに噛み付いていることしか書いてない!?
 実は、このエピソード、もとは次のエピソードとあわせて、1エピソードでした。
 けれど、ややこしいので、二分割しました。
 だから、このエピソードは、3000文字ちょっとしかありません。6000文字は当たり前、長いものでは8000文字近いエピソードもある本作の中では、ここは異例の短さです。

 本当は、「今までのこと」は1エピソードで書き終わりにしたかったのですが、延々と説明して読者を疲れさせてしまうより、(たぶん期待されていたであろう)ハオリュウのルイフォンいびり(?)を全面に出しました。
(でも、ヒロインのメイシアに台詞はおろか、描写すらない。ややこしくしたくなかったんです。メイシアがハラハラするところを書いたほうが、よかったかなぁ?)

 要するに、ハオリュウはよく知らないまま、飛び出してきたということを語っただけでした。
 それと、お父さんが囚えられた経緯は正確には分からないこと、厳月家がごちゃごちゃ言っていたということ、の復習です。


 ……問題は、次回。ややこしいのは、次回……。

2件のコメント

  • 久しぶりのデヴァィンシンフォニア!
    堪能しました。
    そしてあらためて思いました。月ノ瀬さんのこの物語の良さは、内面描写、心中描写を重ねることで濃厚になっていく人間ドラマの中にあるのではと。少なくともそこが読んでいて楽しいし、今回のオープニングはそれがさらに濃厚になっているのがまた楽しく感じられました。反目してたのが分かりあったり、意外なところで相手を認めたり、なんてとこですね。
    (とはいえ、軽快なアクションシーンも好きですね(笑) )

    ということで話題は変わり……
    点呼とったのはすごく分かりやすかったです。コレのおかけで状況が一気に分かりやすくなりました。

    で、会議のシーンですね。難しいですね。みんな座って言葉を交わすだけですからね。説明シーンになりやすいし、意外と頭に入ってこない。書き手としてはあまり書きたくない部類だと思います。
    しかし書かねばならないという事情もあるでしょうしね。

    手前味噌ですが、私がこれに直面したのは「若君」の話で、主人公が友人と犯人の推理をするシーンがそうでした。スヌーピーのぬいぐるみを使って人物関係を整理する、というシーンに仕立てました。うまくいったかどうかは別として、私も当時かなり悩んだのを思い出しました。
    いかに軽く、分かりやすく、ここをやり過ごすか、そんなことばかり考えてましたね(笑)
  • 関川さん
     コメントありがとうございます。

     久しぶりの『デヴァイン・シンフォニア』です。手元で、第一部完結まで書ききったので、第一部完まで、毎週連載に踏み切りました。(それでも、章ごとに「あらすじ」で事実上、一回休みを取ります。相変わらずです)

     連載を開始した頃は、「現代アクション」というジャンルだったような気がします。だから、アクションを売りにすべきかな、と思っていた時期がありました。
     けれど、どう考えても、この作品はヒューマンドラマでした。関川さんが言ってくださった通りなのです。人間ドラマを認めてくださり、とても嬉しいです。ありがとうございます。
     この先、何か「事件」が起きても、「事件」そのもので読者に衝撃を与える展開ではなく、「事件」に直面したことによって「誰がどう行動するか」を魅せる展開にしていきたいと思っています(というより、そういうつもりで、第一部完結まで書きました!)。

     点呼、分かりやすかったですか。良かったです。
     あからさまで、格好は良くないと思うのですが、やはり分かっていただけないことには……ですよね。

     会議は書きたくないですね。
     会議中にペンを回している奴や、居眠りしている奴なんかを描写して、臨場感を出したとしても、それじゃ、問題の会議の内容が進まない! 本筋がブレるから却下! ……面白くないです。

    『若君』懐かしいです! 
     さつきとマーちゃんが、あれこれ推理していましたよね! マーちゃんのキャラクターが良かったです!
     ああ、そうか。ぬいぐるみ。関川さんは、やはり凄いです。自然に分かりやすい流れを作っていたんですね。その技、盗ませていただきます!
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する