夏蜜

書き下ろし自主企画「しりとり」参加作品です。 待合室で電車を待ち続ける男の前に、キャリーケースを引いて現れた女。

私は父の仕事に憧れていた。思春期に入るまでは。

僕はいつも格闘ゲームに夢中になる。

早朝を騒がせたサイレン。それは、とある男性が不審死したことに因るものだった。 囁かれる呪いの噂。 夏月（かづき）は友人の“領域”に魅了されながら、呪いに翻弄されてゆく。

伊吹は池の汀で親友を待つ。

夜中に目を覚ましたリンは、屋敷の裏手から聞こえてくる歌声の正体を探ろうと浜辺へ向かう。

父親とバカンスに訪れたシウは、ビーチ沿いで見かけた一人の少年に気が惹かれる。彼は一体、誰なのか。 ※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。

平日夜の映画館に残った二人。

転校して間もない渚は、気晴らしに澪に連れられ灯台へ行く。

零時打子（れじうつこ）は、今日も仕事でレジを打つ。

撫子はその日の夜、妹の桜子と夏祭りに出かけた。道の途中で、幼馴染みの尊と思わず出会し、一緒に会場へ行くこととなる。

一本遅いバスに乗車したその日、遠夜は謎の少年と席が隣り合った。彼は執拗に、「定期入れを見せて」と口にする。

友人の家からの帰宅途中、研朗は俄か雨に見舞われる。やむなく雨宿りをすることに決めたが、そこで謎の女性と遭遇する。 ※時代設定は少し古いです。

私は懐かしい故郷に帰ってきた。彼女の影を追いながら――。