『復讐はルナティックの夜に』を最後までお読みいただいた方、途中までの方、またこの近況ノートを見て読んでみようかなと思われた全ての方々に感謝いたします。
もともと、この物語を書こうと思ったのは、あるニュースを見たのがきっかけでした。
飼い犬を車で撥ねられ悲しみに暮れている時に、「撥ねたのが犬で良かった。お嬢さんだったらと思うとゾッとします」と相手側から言われて、悔しいやら悲しいやら、どうしていいか分からないと話をしていたのが印象的でした。
私も小さい時からずっと犬や猫と一緒に育って来たので、その気持ちが痛いほど分かりました。
最初の設定は、盲導犬を交通事故で亡くした男性が、民事を起こし「所詮、犬でしょ?」と主張する被告に立ち向かうというシリアスな現代版の法廷小説でした。
しかし、法律等を調べるうちに理不尽な事が多いと感じるようになりました。
動物の事故は物損扱い。少年であるというだけで、壮絶ないじめや残酷な殺しをしても伏せられる個人情報、軽くなる処罰。民事裁判を起こしても、有能な弁護士を雇える財力のある方が勝つような仕組み。
障碍のある人物を主人公にしたのは、私自身が十年程前に突然難病を発症した事、そして何故、今まで健康体だった私が? と落ち込み、ゆっくりと静かに身体の中で進行していく病気の怖さを感じた事が発端となっています。
それを跳ね除けて、人生を切り開いていけるような主人公を描く事で自分自身を励ましたかったというのもあるのかもしれません。
理不尽な法律に、弱者が対抗をするためには、と考えて妖に登場してもらいました。
そして物語はシリアス版から、一気にファンタジーへと変化しました。
この物語を読まれて、病気は辛いぞ! こんな簡単に精神を克服できないし、それをファンタジーにするとは何事かと不快に思われる方がいる事も理解しています。
単なる復讐劇ではなく、悩み、迷い、痛みながらも前に進む主人公の姿を描きました。読まれた方が一人でも、そうだよねと共感いただければ幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
最後に宣伝です!(#^^#)
興味を持たれた方は、『復讐はルナティックの夜に』を御一読いただければ嬉しいです。まだまだフォロアーも、PV数も少ないカクヨムサイトでは新人の、みなつきです。少しでも心に何かが残れば、♡☆コメントを、励みになります。是非よろしくお願いいたします!!
『復讐はルナティックの夜に』
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