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AI小説への私見

さて、みなさん話題にしていらっしゃるAIについてのことですが、ちょっと素人ながらにいろいろ思ったことがあったので少しだけここに書こうかと思います。

「これは作者が悪いのだろうか?」
インターネット上の何人かが作者を非難していましたが、私はそれをどうだろうと思いました。一日うん十作品も出すのは新着欄を荒らし、他者の作品を埋めるとのことでしたが、人々はそこまで新着作品を見ていないような気がします。実際私の作品が☆100取れたのは自主企画への多々なる参加によるものです(これがフェアなのかはわかりませんが)。

作者がいくらAIで小説を創造しようとも、結局評価するのは読者。そのAI作者さんの作品を見たら☆50~2000と私より多いものが多い。読者が星をあんなに入れたということは、彼らにとってテンプレであれば文章が例え平坦で感情がないものだとしてもいいということです。

我々作家は、読者との戦争に負けたのではないでしょうか。
読者は整合性と独創性にあふれ、心のこもった文章で書かれた作品よりも、インスタントヌードルのような手ごろで消費できるAI作品を選んだのです。これは読者の選択であって、そのAI作家さんがしたことではありません。

ですから、ここで作家やはたまたAI自体を責めるのは違うかなと思いました。
もちろん法整備はすべきですけどね。AIはでっかいデータバンクなので、文章を生成するときにどこからかの文を参考にした可能性は高いです。それにAI生成の著作を売るということになれば、もっと複雑でわからなくなるだろうし……。

いずれにしろ、もう大衆に合わせて書く意味とはあるのでしょうか。
どうせAIがランキングを独占するなら、独創性(というか自分が真に書きたいもの)に全振りして、小さい読者層とともにちょぼちょぼやっていくのがいいのではないかとふと思いました。

2件のコメント

  • 少なくともWEB小説にあの読者が求めていたのは、『わかりやすく楽しむための作品』、言い換えるなら『タイトルで話のオチまで予想できて安心してよみすすめられるテンプレート的な話』を読みたいのだと思います。
    彼らは極論、YouTubeやTikTokのような感覚で、手軽に楽しめる文章を読みたいだけなのかとは。特に話題に上ってる当該の人は、読者が望む展開を聞いてAIに作らせているようですし。

    問題はカクヨムの読者でそれがどのくらいの割合を占めるかですが、これが予想より多かったのでしょうね。

    ちなみに。
    絵はともかく文章のAIでの学習に対して著作権を適用するのはかなり難しいと思います。
    そっくりそのままコピーされた文章が出るならともかく、著作権上アイデアとかには著作権が認められないので、本当にそのままが出てこない限りは、AI本体の責任を追及するのは難しいです。
    (生成した人の責任を問う方は比較的簡単ですが)
    あと、現行AIの生成物への著作権は、日本ではかなり慎重な姿勢が強いですね。
  • 和泉将樹さま

    専門家のご意見ありがとうございますm(_ _)m
    なるほど、文章であれば著作権侵害を指摘するのは難しいのですね。
    確かに文章は画風がないですし、例えば芥川龍之介風文章というのもなかなか思い浮かべづらいので、当たり前といえば当たり前なのか。
    法整備がまだされていない状態ですが、日本にも海外にもAIアレルギーの人がいっぱいいるので、ちょっとその人たちの言動が見ていて心配ではあります。
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