>わたし
では、その方向で 5000~1万文字の短編としてしあげてください
締め方は、俺達の戦いはこれからもつづく!
>GEMINIさん
ご要望の条件(カクヨム・なろう系テンプレ×90年代ジャンプ黄金期の熱いスピリット、約6,000文字の短編構成、そして王道の「俺たちの戦いはこれからだ!」での締め)を反映した短編小説を執筆し、PDFファイルとしても出力いたしました。
『無能だとパーティを追放された【霊具使い】の俺、実は伝説の「神装」を唯一扱える世界最強の英雄でした』
〜今更「戻ってきてくれ」と乞われても、最強の聖女たちと気ままにダンジョン無双するので遅いです〜
第一章:追放宣言と、静かなる撤退
「神代冴(かみしろ れん)。今日限りで貴様を我がS級パーティ『暁の光』から追放する!」
最難関とされる『深淵の禁忌ダンジョン』第80階層。薄暗く不気味な青光を放つクリスタルに囲まれた空間で、勇者ブラッドの声が不快に響き渡った。
黄金の鎧を身に纏い、いかにも「選ばれし者」といった風貌のブラッドは、歪んだ蔑みの笑みを浮かべて俺を指さしている。
「聞こえなかったのか、無能? お前はこの最高峰のパーティにまったく貢献していない。攻撃魔法も使えなければ、剣の腕も素人以下。持っているのはボロい数珠一つだけで、いつも俺たちの後ろでおどおど荷物を運んでいるだけだ!」
彼の背後では、魔導士のセラが冷ややかな視線を投げかけ、大剣士のガルドが鼻で笑っていた。
「まあ、ブラッド様の言う通りね。前線の戦闘バフも回復も全部私の聖魔法のおかげだし、あんたがいるだけで配分(シェア)が無駄になるのよ」
「ガハハ! 荷物持ちならそこらのFランク冒険者を格安で雇った方がマシだぜ!」
俺——神代冴は、口にくわえていた(火のついていない)安煙草を指でつまみ、ふうと小さな溜息をついた。
彼らが言う「貢献していない」という言葉の裏で、何が起きていたか。彼らは一生理解することはないだろう。
先ほど撃破した第80階層のフロアボス『深淵の魔神』。その放った視認不可能な即死級の呪詛攻撃を、俺が手元の数珠を介してすべて裏で相殺し、肩代わりしていたこと。
ブラッドの放った無駄に派手な一撃がボスの弱点を外した際、俺が霊圧の微振動で軌道をミリ単位で修正して「大ダメージ」に見せかけていたこと。
ガルドやセラの防御の隙を狙う影の魔物を、俺が気配すら察知させずに気絶させて処理していたこと。
「……そうか。分かったよ」
俺はあっさりと頷いた。引き留めるつもりも、自分の功績を誇張して言い訳するつもりもない。能ある鷹は爪を隠す。それに、元々俺は隠遁生活のつもりでこのパーティに最低限の義理で加わっていただけなのだから。
「おいおい、もっと必死に泣きついて『置いていってください』と土下座すると思ったんだがな! まあいい、荷物をそこに置いて今すぐ消えろ。ここから自力で地上へ帰れるならな!」
ブラッドは高笑いしながら、俺から奪い取った戦利品の宝箱を抱え直した。
「じゃあな。今までお世話になりました」
俺は背負っていたリュックサックをそっと床に降ろし、背を向けた。追放? 結構なことだ。これでようやく、面倒な子守唄から解放される。
第二章:紅蓮の相棒と、伝説の解放
ダンジョンを出て、王都の裏通りにある行きつけの酒場兼定食屋『夕凪亭』。俺は安酒のグラスを傾けながら、久しぶりの自由を満喫していた。
「——やっぱり、ここにいた!」
バンっ! と音を立てて店の扉が開かれ、一人の少女が飛び込んできた。白銀の装飾が施された聖騎士の甲冑に、鮮やかな黒髪のツインテール。つんと勝気につり上がった大きな瞳が、まっすぐに俺を捉える。
帝国聖騎士団の最年少S級聖女、蓮見葵(はすみ あおい)。そして——俺が3年前、正体を隠して旅をしていた頃からの幼馴染であり、俺の「本当の力」を知る数少ない理解者だ。
「葵か。相変わらず騒々しいな。聖女様がこんな裏通りの店に来ていいのか?」
「うるさい! 噂で聞いたわよ! あのバカ勇者ブラッドが冴を追放したって!」
葵は俺の前の席にドカッと腰掛け、頬を膨らませて怒りを露わにした。
「信じられない……! あいつら、冴が裏でどれだけ護衛してあげてたかサッパリ分かってないのね! 冴の『霊衣』の加護がなかったら、あのパーティなんて第10階層で全滅してたのに!」
「まあいいさ。向こうは俺を必要としてない。俺も静かに暮らせればそれでいいんだよ」
「良くないわよ! 冴の圧倒的な強さを、私以外のバカに見くびられてるなんて許せない!」
葵はぐっと身を乗り出し、俺の手を両手で包み込んだ。その瞳には、隠しきれない情熱と、長年の憧憬が宿っている。
「だから……私のパーティに来て、冴。私と一緒に、もう一度世界を驚かせましょう?」
等身大の少女としての甘えと、相棒としての揺るぎない信頼。かつて『I”s』のようなもどかしい距離感を保っていた彼女だが、俺が追放されて自由身になった今、一気に踏み込んできたようだ。
「……しょうがない奴だな」
俺が苦笑したその時——ドォン!! と王都の郊外から激しい振動と地鳴りが響き渡った。
「な、なに!? 空が……黒く染まってる!?」
葵が店を飛び出す。空を見上げると、王都近郊のA級ダンジョンから巨大な闇の光柱が立ち上っていた。スタンピード——魔物の大暴走だ。しかもその中心には、先ほど俺を追放したはずの『暁の光』の紋章旗がかすかに見えた。
「あのバカども、俺の『相殺の加護』が消えた反動を考えずに、無謀にも上位ダンジョンに潜りやがったな……」
俺は頭を掻きながら立ち上がった。
「冴……助けに行くの?」
「あいつらを助けるためじゃない。街に被害が出たら、この店の美味い煮込みが食えなくなるからな」
俺は右手首に巻かれた古びた朱色の数珠——Fランク霊具と偽っていた超常遺物『赤龍の霊刻』に手を置いた。
第三章:圧倒的ざまぁと、極限の全霊装着
ダンジョン前庭は、まさに地獄絵図だった。数千の魔物が溢れ出し、防衛線を構築しようとした騎士団は壊滅状態。その中心で、勇者ブラッドたちが泥にまみれて絶叫していた。
「ひ、ヒィィッ! なぜだ! なぜ攻撃が通らない!? なぜ敵の呪詛が俺を襲うんだぁぁッ!?」
ブラッドの黄金の剣は折れ、ガルドは腕を負傷し、セラは恐怖で魔法すら唱えられない。冴という「完璧なバッファー兼タンク」を失ったことで、彼らの薄っぺらな「強さ」は一瞬で崩壊したのだ。
「助け……助けてくれぇぇ! 誰かぁぁッ!」
巨大な災厄級魔獣『滅びの邪龍』が、ブラッドに向かって巨大な前脚を振り下ろす。万事休す——ブラッドが死を覚悟して目を瞑った、その時。
「——だせぇな、勇者様」
ズガァァァァンッ!!
超高速の衝撃波が走り、邪龍の巨大な前脚が一瞬で弾き飛ばされた。風圧で吹き飛ぶブラッドが目を開けると、そこには煙草をくわえた男——神代冴が立っていた。
「サ……冴!? なぜお前がここに……!? お前のような無能が、なぜあの攻撃を弾けたんだ!?」
冴はブラッドを一瞥すらしなかった。ただ、静かに右手の数珠を引きちぎる。
「封印解除(リリース)——『神装・赤龍甲(せくりゅうこう)』」
ゴォォォォォォォォッ!!!
天を突き破るほどの真紅の霊力(オーラ)が爆発した。空間が軋み、大気が歓喜の悲鳴を上げる。冴の全身を包み込むのは、伝説の神の龍を模した黄金と朱色の神聖なる鎧——全霊装着(オーバーソウル)。
その姿は、かつて世界を絶望から救い、歴史の裏に姿を消した伝説のS級冒険者『紅蓮の拳聖』そのものだった。
「な……なん……だと……!? 伝説の拳聖……お前が……!? じゃあ、今までの俺の功績は全部……!?」
ブラッドが顔面を蒼白にし、ガタガタと震え出す。
「葵、いくぞ」
「ええ! あなたの背中は、私が守るわ!」
葵が聖なる大剣を掲げ、純白の霊衣を纏う。冴の真紅と、葵の純白。二つの圧倒的な光が交差し、災厄の群れへと突撃した。
「赤龍一閃(せくりゅういっせん)——破ァッ!!!」
冴が解き放った一拳は、紅蓮の龍となって夜空を焦がし、数千の魔物と邪龍を一瞬でチリ一つ残さず消滅させた。完璧な、圧倒的な、次元の違う無双。
第四章:後悔と決別、そして新たな戦いへ
戦闘が終わり、静寂を取り戻した戦場。絶望と後悔に打ちひしがれたブラッドが、膝と肘を地面つき、血の涙を流しながら冴の足元へ這い寄ってきた。
「さ、冴……! 俺が悪かった! 俺がバカだったんだ! お前がいてくれないと、俺たちはもうダメだ! 頼む、戻ってきてくれ! 報酬も全部お前にやる! リーダーの座も譲る! だから……戻ってきてくれぇぇぇっ!」
カクヨム名物、無様すぎる追放者の「ざまぁ」の瞬間。
冴は立ち止まり、チラリとブラッドを見下ろした。その瞳には、怒りも、嘲笑もなく——ただ純粋な無関心だけがあった。
「悪いな」
冴はポッケから煙草を取り出し、カチリとライターで火をつけた。紫煙が風に棚引く。
「俺の『背中』はもう、あいつに預けてあるんだよ」
葵が冴の隣に並び、ブラッドたちに向かって「べーっ」と可愛らしく舌を出してみせる。そして、冴の腕にキュッと自分の腕を絡めた。
「そういうこと! ざまあみなさい、バカ勇者!」
絶望に伏せるブラッドたちを置き去りにし、二人は歩き出す。
だが——その時、上空から漆黒の衝撃波が降り注いだ!
ドォン!!
瓦礫の頂点に降り立ったのは、漆黒の聖衣を纏い、身の丈ほどもある大剣を背負った男——帝国最強の冷血エリート『漆黒の黒崎』。
「——やはり現れたな、神代冴。いや、『紅蓮の拳聖』よ」
黒崎の瞳が青い霊光を帯びて発光する。その背後には、異界から召喚された無数の『暗黒のカード』が浮遊していた。
「黒崎……お前までしゃしゃり出てくるのかよ」
「フッ……お前が真の力を取り戻したのだ。この私黙っていると思うか? 世界の裏で蠢く『邪神の結社』が動き始めた。奴らの狙いは、世界各地に眠る九つの神聖霊刻……!」
黒崎は大剣を冴へと突きつけた。
「手始めに、お前のその『赤龍』の強さ……私が確かめさせてもらう! 決闘(デュエル)だ!」
冴はふっと不敵な笑みを浮かべた。怠惰な探偵の顔は消え、かつて熱い時代を駆け抜けた一人の「熱血漢」の顔がそこにあった。
「いいぜ……やってやろうじゃねぇか! 葵、足引っ張るなよ!」
「誰に言ってるのよ! 私の聖魔法で、あんたを世界一の男にしてあげるわ!」
迫り来る新たな敵! 解き放たれる神々の霊装! そして、世界を股にかけた邪神との決戦へ——!
「俺たちの戦いは、これからだ——!!」
(完)