本作は、「大切な人を守りたい」というまっすぐな願いから始まる戦記ファンタジーです。
ただ、その願いを単純な美徳としてだけ描くのではなく、守ることの裏側にある不安や執着、そして守られる側の痛みも物語の軸にしています。
誰かを守ることは、本当にその人のためなのか。
守りたいという気持ちは、相手の自由や選択を奪っていないか。
強い力を得た時、その力は救いになるのか、それとも願った本人を変えてしまうのか。
主人公アッシュは、戦場の中で力を手にしながらも、その力によって自分自身の願いと向き合わされていきます。派手な召喚戦闘や戦記的な展開を描きつつ、物語の中心には、依存と自立、願いと暴力、そして「守る」とは何かという問いを置きました。
王道の少年戦記として読める入口を持ちながら、その奥で、守る側と守られる側の関係が少しずつ変わっていく作品を目指しています。